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台湾の團購(シェア買い)文化を紹介

こんにちは、ACCESS TAIWAN の Tommy です。
日本人が台湾に来る時に、おかしいなと思うところを紹介します。
※弊社の本業は 台湾・香港・シンガポールでのリピート通販サービス、
フルフィルメント(運営代行)、3PL (物流代行) を提供しています。
よろしくお願いします

前回は「台湾よくあるマーケティング施策」を紹介しました。
台湾ではよくあるのは 買一送一、第二件六折、寄杯…などです。
もし興味がある方はぜひ後で見てください。

今回紹介するのはよく台湾の「團購トゥァンゴウ」です。

では本題を入る前に、まず雑談から始めます。


雑談

團購トゥァンゴウの意味は、みんなで注文して、量が多ければ多く程、割引率が上がり、普段よりも安い価格で商品買えることです。

雑談①:オフィスで團購

台湾のオフィスで、働く同僚とともに何かを買うことが普通です。
例えば、

  • 昼の時に、同僚と一緒にお弁当注文するとか、

  • 午後の時に、同僚と一緒にドリンクを注文するとか

  • 雑談するときに、一緒に何かを「團購トゥァンゴウ」します。

    • よくある「團購トゥァンゴウ」はお菓子です。

またお弁当について、
いつもは朝 11:00 とかで、一緒にお弁当頼みます。
会議中でもかかわらず、馴染があることです。
ほとんど毎日しますので、いつも昼何にしようか、朝から考えてます。

そして、お弁当は自分の席で食べるものではなく、どっかの会議室で、みんなが自分のお弁当を持ち寄り、一緒に雑談しながら食べることが多いです。
※強制ではないです、自分で好きなものを買って、会議室で一緒に食べることもあります。
※もちろん自分の席で食べることも全然大丈夫

日本では考えられないオフィスの風景だと思います。

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雑談②:「盤子」の意味

中国語の一つ単語 「盤子 パン ズー」について紹介します。
普通の意味は、お皿のことです。
でも他の意味もあります。


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他の意味は「普通より高い価格で買うバカ、よく騙される人」のことです。

例文:這支筆一般 300元就買的到,你盡然花了500元,真的盤子。
日本語訳:このペンは普通300元で買えるのに、500元もかかったの、お前は「盤子」ですね。

ちなみに、この中国語の語源は台湾語です。
台湾語は「パンア」のことで、若者は発音が近い中国語「盤子 パン ズー」にしました。

この単語は僕子供の時からたまに聞きました、でも近年話してる人が多いです。やはり台湾人の皆はすごくお金とコスパ重視ですね。

今回のテーマ「團購トゥァンゴウ」も似たような話です。
では本題へ行きます。

團購とは

台湾では、團購トゥァンゴウは非常に一般的な販売方法の一つです。
日本語で言うと、共同購入 / シェア買いです。
意味は、みんなで注文して、量が多ければ多く程、割引率が上がり、普段よりも安い価格で商品買えることです。

統計によると、台湾の 團購トゥァンゴウの年間売上について、
保守的に推論して、一年だけでも 120億元 があります。
※2018のデータです。
※團購通販のみの売上です。
※上記以外には、違う團購方式です。下で説明いたします。

また、團購する商品の中で、9割が食べ物です。
例えば、どこか名店のケーキ、名産物…などです。

團購トゥァンゴウ は 三つの方式があります。

  • 近所の人、近い人が始める團購

  • KOL が始める團購

  • 團購の通販

それぞれ紹介します。

近所の人、近い人が始める團購

こちらは一番ベーシックです。
一人の團購主 (團購のオーナー) がいて、今回は何の商品の團購を始めます。
期限があります。
團購主は売上の内に一部金額がもらえます。通常は 5 ~ 15%です。
團購する商品は何でもあります。
よくあるのは食べ物、食材(冷凍食品)、生活用品(シャンプ、掃除用品)…などなどです。

通常は LINE GROUP  / Facebook グループ内で行います。
そのグループ内に参加する人は、
近所の人、同僚、友達…などなどの人です。

團購参加したい人は下でコメントして、商品○ + 1 みたいで受注します。

こちらはある團購グループです。
LINE 中で、498人がいて、○○ +1 / +2 みたいに注文します。


Facebook Group で、コメントします。
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締切後、團購主の家・店で、物取りに来ます。
そこでお金を払います。

もちろん注文したけど、受取に行ってない、お金支払わない人もいます。
その場合は、X 回目に発生したら、ブロックして、ブラックリストに入れます。

ちなみに、近年街中のコンビニも同じことをやり始めました。
近所の人、コンビニを通う人達は LINE GROUP に参加します。

ちなみに、團購主について、
ある團購主の例で説明します。
A さんは家庭主婦でも團購主です。
平均一週間 20 ~ 30 の團購を行い、毎月團購の売上は 40万元以上超えます。
團購の事業がどんどん大きくなって、現在自分で店舗借りって、倉庫かつ店舗として利用しています。
また店舗で他のメリットは、近所の人が見て、一緒に 團購 参加することです、徐々に拡大できます。

近年、團購主がライブコマースで商品説明することもありました。

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ある一つの團購のオフライン店舗です。

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KOLが始める團購

次は KOL (Key Opinion Leader インフルエンサー) から始める團購です。

こちらの意味は、ある程度有名の人が始める團購です。
最初は KOL が使ったいい商品をファンに勧める感じで、
ファンの内買いたい人が多いから、KOL から 業者さんへ 團購 交渉して、
例えば、最低 100 件で、安い金額でくださいみたいな感じで始まりました。

近年は逆で、業者さんが KOL に依頼して、團購してもらうこともありました。もちろん KOL は一部分のコミッションがもらえます。

團購に参加する消費者は、 KOL の ファンたちです。


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注文の方法について、
以前は Facebook 投稿などのコメント +1 とかですが、
後から Google Form を利用しました。

でもGoogle Form だと支払いが銀行振り込みで、確認が面倒くさいから、
近年通販システムを利用することが多いです。
商品は業者さんから消費者の家までに送ります。
もはや普通の EC 通販です。

こちらの團購も期間限定です。
時間過ぎた後に、EC で購入できなくなります。

ちなみに、通常 KOL の團購は市場価格の7割ぐらいです、
KOL が大体 團購売上の 15% がコミッションとしてもらえます。
そのため、KOL 團購の価格が「近所の人、近い人が始める團購」よりも、
若干高いです。

ちなみにのちなみに、KOLもライブコマースで團購商品のいいところとかで説明して、もはやテレビ通販みたいです。

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黒い服着てる人は、Youtuber 百万登録です。
赤ちゃん用に食卓販売してる團購 です。

團購の通販

最後は團購の通販です。
普通のECとの違いは、商品が安いです。
こちらはあまり理解できないと思います、

例えば、ホテルブッフェの食事券とか、買うと一気に10枚とかで、安く買えますが、量が多いです。
そこまで要らないから、普段は親戚とか友達と合わせて買います。

こんな状況で、團購の通販が出てきて、1つのプラットフォームとして、
市場価値より安い金額で販売して、誰にとってもメリットがある商売になりました。

最初良く販売しているのは、SPA券、ホテル券、温泉券、食事券、旅行券、旅行施設のチケット…などなどです。
徐々に商品販売もして、 EC っぽくなりました。

使う方法について
○○券販売の場合は、通販のところで受注した後に、APP 内に QR code があります。使う時に、QR Code を店側に提示すればいいです。

もし商品販売の場合は、普通の EC と一緒に、業者さんから消費者へ商品送ります。
消費者は普通の一般人で、だれでも参加できます

台湾でよくある團購 EC は Gomaji 、媽咪愛17 LIVEiHergo486 などです。

  • Gomaji は 旅行券で始まったサービスです。

  • 媽咪愛最初は一つのフォーラムで、妊娠・育児などに悩むお母さんがお互い支え合うところです。
    徐々に赤ちゃん用品…などの團購プラットフォームになりました。

  • 17 LIVE 、 iHerGo、486 は生活用品、食材、家電など團購する EC です

    • もはや普通の EC 見たいです。

    • また iHergo は 一番 (近所の人、近い人が始める團購) の團購主とコラボレーションして、一緒に商品販売しています。


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こちらは「媽咪愛」のトップ画面です。
赤ちゃん向け:赤ちゃん用品、おもちゃ、離乳食、子供勉強の授業、衣類…など
お母さん向け:衣類、化粧品、母乳育児関連用品、…などです。
また他に、親子旅行のホテルもあります。

結論

台湾人はすごく価格重視で、単語でも「「盤子 パン ズー」、高い価格で買う人バカという文化です。
すごくコストパフォーマンス重視です。

その中で、台湾はすごく「團購」が盛んで、團購で商品買う人が多いです。
三つのタイプがあります。

  • 近所の人、團購主が始める團購

  • KOL が始める團購

  • 團購の通販

また團購主、KOLの信用も重要です。
商品の品質が悪い、コスパが悪いなどだったら、買い続けません。

ちなみに、團購の商品は安いイメージがありますが、
実際では安いもの限定ではないです。
高い家電でも團購しています。
例えば、iHergoの例で、一万元の空気清浄機で、600万元の売上にしたこともありました。
ただ市場価値より安いことが重要です。

もし台湾で商品販売するなら、1つ新しい販路として、團購を使ってもいいと思います。
團購の場合は、知名度拡大にもいいかもしれません。
でも安いブランドのイメージを付かせないように、単価を高くした方がいいと思います。
例えば、商品〇個セッと、商品の組み合わせなどで価格を高くすることで、一個に換算すると安いみたいです。

また、團購は事前に販売数量知りますので、余分な在庫を台湾に持ち来なくてもいいです。

以上です、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

2023/05/12 金曜日 11:25
TOMMY WU
ACCESS AP TAIWAN オフィス

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