子どもが親をやっつけた技

今日は、息子にいっぱい食わされた。
息子の攻撃に、ギャーっと声を上げたものの、
振り払おうとは思えなかった。

今日は、子どもが親(パパ)を見事にやっつけた話をする。

あれは、私が布団をひいているときだった。
息子は、なにかの絵本を見ていたので、
これはチャンスと、作業を始めた。

敷布団を全部引き終わった頃、
息子が絵本をおいて、こちらに向かってくる。
やはり来たかと、背中に飛び乗って倒そうとしてくる息子を、
まだひいていない掛け布団の山に転がす。

私自身も倒れているので、起き上がって掛け布団を整えようとしたとき、
背中にひどく冷たいものがふたつ。

私は、ギャーっと声を上げて倒れこみ、そのまま動けない。
振り払おうと思えば振り払えたのかもしれないが、
そうすることはできなかった。

その冷たいもの二つとは、息子の両足で、
なぜか靴下を脱いでいたので、キンキンに冷やされていた。
その足を、倒れこんだときにできた洋服の隙間から差し入れ、
背中の真ん中に押し付けたものだからたまらない。

「パパの背中あったかい。」
そんなことを言われたら、無碍に振り払うことなぞできるわけがない。
息子の足が温まるまで、うずくまったまま、ギャーっとうめき続ける。


しばらくすると、飽きたのか、息子はまた絵本の方へ去っていった。
私は、しばらく経ってから残りの作業を行う。

今日は息子にいっぱい食わされてしまった。
しかも、ギャーっと騒いで、弱点をさらけ出してしまったようだ。
ちゃんと靴下を履かせて必殺技を封じなければ・・・。


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