『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ブラッド・ピット、ここに極まれり。
かたやテレビ俳優に落ちたとはいえ、大金持ち。かたや、トレーラー暮らしのスタントマン。
だが、このブラッド・ピット演じるクリフ・ブースは、主人公のことだけじゃなく、周りの人間全てと対等に接する。一番社会の下流にいながら、自分を崩さない。口癖の“I tried"も「変わらず最高だよ」といった口調で、とても印象的な台詞。このブラッド・ピットを自分の中に取り入れたい。
タランティーノの演出が見事なのはもちろんだ。カットされた音楽の使い方、表情の撮り方も素晴らしい。
ラストの時代の書き換えは、タランティーノの祈りのようで、闇は消え去っていった。
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