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『AIR/エア』デイモン、アフレックが体現するチーム友達

 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』から27年。まだ友達、まだ共作、まだ第一線。まだ最高級の作品を作り上げる。
 1984年。業績不振のナイキのバスケットボール部門。ソニー・ヴァッカロは、ナイキCEOのフィル・ナイトから当部門の立て直しを命じられる。そんなソニーと上司のロブ・ストラッサーが目をつけたのは、後に世界的スターとなる選手マイケル・ジョーダンだった。
 マット・デイモンはどの役を演じても、マット・デイモン。あの『インターステラー』の最低最悪のマンを演じても、マット・デイモンだ。でも、最高の俳優である。情熱が表情、動作から溢れ出す。彼は、ソニーは、周りまでその炎に巻き込んでいく。NIKEのCEO、ベン・アフレック演じるフィルまでもだ。フィルとソニーは史実においても、チーム友達だった。フィルはNIKEを作り、ソニーを見出し、ソニーはマイケル・ジョーダンを見出し、エア・ジョーダンで世界を変えた。
 物語は実を結ぶと思えば、また破綻する。そして、再び立ち上がる。アフレックの演出は、その情熱的な本をポップに彩る。また、脇を固める俳優まで、物語がしっかりとあり、そこに光を当てるのを、アフレックは逃さない。
 私は映画が好きだ。映画は人生を彩る。映画が流れている間は、物語に埋没できる。そして、また落胆から這い上がっていく。
 今は冷たい場所にいても、悲観しない。もっと先を見ている。家族とチーム友達とともに、かけがえのない時間を昨日、今日、明日と過ごしていく。さぁ行こうか。JUST DO IT!

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