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マイナンバーカードが半年待ち?

世間では色々と賛否両論のあるマイナンバーカードについて、今回は語ろうかと思います。個人的には持っても持たなくても、どっちでもいいかなと思っていました。マイナンバーカード自体については別に、良いも悪いも特に思うところはなく、ただただ純粋に今の自分にとっては必要が無いから作らないというスタンスをとっていました。

気が変わった契機になったのは父の他界でした。年金の処理や相続、電気やガス、電話料金などの名義変更で写真付きの身分証を求められるケースが多かったのですが、あいにくと母が運転免許証を所持しておらず、その際は保険証と住民票といったように2種類の身分証明を出さなければならず、色々と手間がかかりました。

で、父の携帯の解約のためにショップに赴いた際に、マイナンバーカードの作成を勧められて、母の分を申請したわけです。いざ、カードが出来てみると確かに便利でした。身分証としても使えるし、コンビニで印鑑証明書や住民票、戸籍謄本などを入手もできます。そして、今後のことも考えて、自分もマイナンバーカードを作っておくかと思い立ったのが、今から半年前の六月のことでした。

オンラインで申請を済ませまして、数日後には申請状況が「マイナンバーカード発行処理中(確認の結果不備なし)」となっていたので、あとは役場から通知が届くのを待つだけだなと、悠長に構えていました。ところが、待てど暮らせど音沙汰なし。別に急ぎで必要ではなかったこともあって、そのうち連絡があるかと、のほほんと過ごしているうちに半年がたちました。

自分の呑気さに我ながら呆れますが、「さすがに、これはおかしくないか?」と思い始めたのが先週で、折しも役場に印鑑証明を取りに行く必要が生じたので、そのついでにマイナンバーカードの進捗について窓口できいてみました。そしたら、なんと、「書類不備」ということで、作成が保留になっていたことが判明。ちなみに、その書類不備はデジタル庁だか、総務庁だかに、役場の窓口の方が問い合わせてくれて判明したことなので、高野町の役場自体が悪かったわけではないです。

しかし、インターネット上で申請状況をその場で再度確認しても、やはり「確認の結果不備なし」と表示されています。どういうことですかと窓口の方にきいたら、「個人番号の通知カードを発行した市町村と現在居住の市区町村が違う関係で」とか、なんとかかんとか。

確かに、通知カードを発行したのは堺市で、現在は高野町に住んではいます。その場は、まぁ、仕方ないかと思い、再発行申請みたいな感じになったのですが、今になって「やっぱりおかしくないか」と思い始めてきました。ここでも、のんびりな性格を発揮しています。数日たって、ようやく疑問がわいてきました。

疑問は2点。
一つは不備があったのに、不備なしの表示のままだったこと。よしんば、不備なしと判断して、その後に不備に気付いたとしても、せめて連絡の一つくらい入れてくれということです。一度、不備なしと表示されたので、こちらも疑いなく、役場からの連絡を待っているんですから。

二つ目の疑問点というか、不満点は「このマイナンバーの存在意義って、地区町村だとか、管轄庁だとか、そういう縦割り行政をなくして、事務の効率化を図るためのものじゃないんですか」ってことです。そのマイナンバーカードの発行ができなかった理由が『市区町村の違いによるもの』では本末転倒もいいところでしょう。なんのために、国民一人一人に固有の数値を割り振ってるのか、意味ないじゃないですか。

マイナンバーカードについては見切り発車もいいところで、色々とメディアで取りざたされることも多いですが、体裁だけ整えても、有効活用できるにはまだまだ行政側の準備が追い付いていないのだなと改めて感じました。

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