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思わぬ再会・新しい出会いの場

アカデミーヒルズでは、毎月1回、ライブラリーメンバーを対象にしたリアルイベント「ライブラリーラウンジトーク」を開催しています。
10月は、義足エンジニアの遠藤謙さんをゲストにお迎えして開催しました。

テーマは、「地球とみんなが幸せに生きる世界を、テクノロジーと共に考えよう!」で、当日は30代~80代までの多様なメンバーが集いました。

遠藤謙さんの問題意識

遠藤さんは、MITメディアラボでコンピュータサイエンスの博士号を取られています。メディアラボでは企業から協賛いただくために、研究を分かりやすく説明することが求められるそうです。
そのために、遠藤さんは「自分で研究をするだけではなく、お金をどうやって企業から集めてきて、それをどうやって企業にリターンするかを考える」という経験をメディアラボ時代に積まれています。

また、インドへインターンとして赴任したときには、お金がなく、モノを加工する技術も低い環境でのモノづくりの経験をされました。そのことにより、今は「研究も面白いが、それをしっかりと社会へアウトプットすること」をやりたいと考えていらっしゃいます。

横道にそれることが醍醐味のクロストーク

遠藤さんのミニトークの後は、参加者が3~4名のグループに分かれて10分間のクロストークを、グループを変えて2回ほど行いました。
各々のテーマは以下でした。


①テクノロジーと未来社会が融合することで一番期待される分野・発展する領域はどこだと思いますか?
②あなたが開発者だとすると、持続可能な生活を手に入れるためにどんなテクノロジーを開発しますか?


2つとも簡単にはアイデアが出てこない、ちょっと難しいテーマですが、同じグループになった仲間と、膝だけではなく頭も突き合わせて、語り合いました。その結果、話が横道にそれたり、結局全く違う話題で盛り上がったりしましたが、それが生トークの面白さ、醍醐味だと感じました。
そして、今回は年齢も多様な仲間が集まったので、世代を超えたフラットな意見交換ができました。

思わぬ再会の場に!

今回のラウンジトークでは、最初の自己紹介で思わぬハプニングが起きました。

  • 「名乗るほどの者ではありませんが、井上です。今は、セカンドライフ、サードライフを自由に楽しんでいます」と自己紹介してくださった井上さん。

  • 「それまでは何をされていたのですか?」という質問に対して。。。

  • 「うーん、ロボットとかAIとか。。。」お話された瞬間に。。。

  • 「井上先生ですか?」と、遠藤さんからの問いかけが。。。

  • 「そんな研究者もいましたね。。。」と語る井上さん。。。

実は、参加してくださった井上さんは井上先生ご本人でした。東京大学で知能ロボット、ヒューマノイドロボット等のロボット研究で顕著な業績を上げられた著名な研究者だったのです。

そして、約20年前の井上先生が大学を退官される頃に、遠藤さんは学生として学会等で井上先生の講演に参加されたことがあるとのこと。20年ぶりの再会でした!

ラウンジトーク終了後に六本木ヒルズのとあるレストランでの二次会。
中央が井上先生、その左が遠藤さん。

今回のラウンジトークは、思わぬ再会の場となりましたが、不思議なご縁だなと思いました。
そのことから改めて、ライブラリーのイベントでは、世代、出身、キャリアが異なる多様なメンバーが、そのイベントのテーマに興味を持って参加します。そこでのクロストークは、小さな化学反応が起こっている場なのだなと思います。
そんな化学反応が起こるイベントをこれからも展開してきたいと思っています。そして、多様なメンバーに参加してもらい、多くの化学反応を起こしてもらいたいと考えています。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

#アカデミーヒルズ #遠藤謙 #義足 #ロボット #化学反応

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