正しい問題を解決する:ダブルダイヤモンド・デザインプロセス
アカデミーヒルズの会員制ライブラリーでは、メンバー主体の活動としてメンバーズ・コミュニティ(略して、MC)がありますが、現在6つのMCが活動を展開しています。
その中の1つのMC「デザインについての勉強会(モノ・コト・ヒト・シクミ ラボ)」が、「作戦会議!今年やって行きたいことの作戦会議をしましょう!」をテーマに5月14日にアカデミーヒルズで開催されました。
そもそも、この「デザインについての勉強会(モノ・コト・ヒト・シクミ ラボ)」は、「デザイン」をテーマに、最近のデザインの傾向・デザイン思考・デザインの活用法など、デザインに関する様々な話題を参加者と共有することを目指したMCです。
今回の定例会では、2022年度に取り上げたいテーマの作戦会議でした。
次回(7月)に取り上げるテーマは「インクルーシブデザイン」に決まりました。
参加したメンバーからは、「自分の会社のwebサイトでは、年齢、人種等をイメージさせないために、人の画像をwebに掲載することを止めたが、次回の定例会では、現在、押さえておくべき点、課題などをブレストしたい!」という意見が出ていました。
ところで、デザイン思考、アート思考などの考え方がビジネスパーソンにも必要だと言われて久しいところですが、最近『誰のためのデザイン?』(D. A. ノーマン, 新曜社, 2015年)を読む機会がありました。
デザイン思考(第6章)に、「デザインにおいて成功の秘訣は、何が本当の問題かを理解することである」と書かれていました。正しい問題(問い)を設定することが重要とのことです。
そして、英国デザイン協会の「ダブルダイヤモンド・デザインプロセス」が紹介されていました。
これは、デザインプロセスを4つの段階に分けています。
正しい問題を見つけるための発散と収束のフェーズである「探索(discover)」と「定義(define)」、正しい解決策を見つけるための発散と収束である「展開(develop)」と「提供(deliver)」です。
この二重の発散・収束プロセスを、確実に回すことが重要とのことです。
日々の活動を振り返ると、解決策を考えることに意識が奪われている気がしています。
その前に「これは正しい問題か?」、「適切な課題設定か?」をしっかりと捉えることが重要だということですね。
日々の活動において、このダブルダイヤモンドを意識して、しっかりと回していきたいと思います。
最後に、「デザインについての勉強会」の次回の開催情報はこちらのサイトでご案内しますので、アカデミーヒルズのライブラリーのメンバーの皆さんは是非ご参加ください。
アカデミーヒルズ 熊田ふみ子
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