見出し画像

何故、大変な仕事は楽しいのか?

六本木ヒルズライブラリー会員の佐野愛さんと、「何故、大変な仕事は楽しいのか?」について話をしました。

佐野さんとの出会いは、ジャーナリストの村山祐介さんのトークイベントに国境なき医師団が協力してくださったことがきっかけでした。
佐野さんは、国境なき医師団の広報担当をされていますが、イベントについて連絡をしたときに、「実は私、ライブラリーの会員です!」という話になりました。

丁度そのころ、スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版(SSIR-J)の創刊記念イベントのトークセッション「わたしの一歩が社会を変える?」に登壇いただく方を探していたところだったので、佐野さんへ登壇のご依頼をしました。

画像1

上の写真は、SSIR-Jの創刊イベントのスクリーンショットです。(上段の右から2番目が佐野さん。)登壇者の皆さんは、社会課題に取り組むための一歩を踏み出した方々でした。
このイベントの事前打ち合わせのときに、皆さんが口をそろえて「一歩を踏み出して、すごーく楽しいよね!」と満面の笑顔で言われたことがとても印象的でした。
そこでイベントの後日、佐野さんと「何故、一歩踏み出すと楽しいのか?」を考えてみました。下の写真は、佐野さんの職場の皆さんとのショットです。(右から4番目が佐野さん。)

re職場写真

佐野さんは、大学卒業後大手広告代理店に17年間勤務された後、外資系広告代理店で3年務められて、1年前に現職の国境なき医師団へ転職されました。
将来は自分のキャリアを活かして、社会へ貢献できる仕事をしたいという希望はありつつ、それは定年退職した後をイメージされていたそうです。
しかし、コロナになって在宅勤務をする中で「定年まで待つことはないのでは?」と考え始めたときに、タイミング良く、国境なき医師団で広報業務の募集があり応募された(一歩踏み出した)というキャリアの持ち主です。

今の仕事は本当に楽しい!とのこと。
でも、以前の仕事も思い出してみれば、楽しかったとのこと。
では、何が違うのか???
「 “本当に助けを必要としている誰か” のために働けることなのかな!」との佐野さんの分析。

そして、佐野さんとの会話の中で、「大変になればなるほど楽しい!」という話がでました。それに対して、佐野さんの分析は以下です。
-------------------------------------------------------------------------------------
「大変ということは、未だ解決していない、答えが出ていない問題に取り組んでいることだから、それが楽しいのではないか?
なぜなら、それを解決するためには、既存の手法では答えは出せず、先人の想いを受け継ぎつつ、縁あって同じ時代に生きている人たちと人種や宗教、所属などの枠組みを超えて、協力し模索しながら課題解決に挑戦し、新しい価値が生まれていく、そのプロセスがワクワクして楽しくてたまらないのではないか。
そして、以前の仕事もコミュニケーションで課題を解決するという点では似たプロセスをたどっているが、利益を追求する企業では時に「決められた職種の範囲内で業務を遂行し、余計なことはしなくてよい」というプレッシャーがあった気がする。でも今は、自分の想像力とエネルギーを自由に制限なく駆使できる醍醐味が、今の仕事にあるのだと思いました。」
-------------------------------------------------------------------------------------

以上が佐野さんの分析です。
また、佐野さんとのお話の中で、「自分が成長しているという実感も嬉しい」というお話がありました。
私は、新しい価値を創造するプロセスを通じて、佐野さんご自身も成長されているのだと思いました。

佐野さん、とても素敵なコメントをありがとうございます。
いよいよ4月、新しい年度の始まりですね。佐野さんのお話をお聞きして、「心を新たにがんばろう!!」と、決意しました!

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子


#アカデミーヒルズ #国境なき医師団 #キャリア

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?