採卵後の決断_顕微授精か、ふりかけか_初期胚か、胚盤胞か

前回の投稿に引き続き、
採卵後の先生との面談の様子をシェアしていきますね。

結構すぐに私たちの番が来て、待ち時間10分ぐらいで先生の部屋へ。

卵子と精子のコンディションの説明

採取できた卵子

今回採取できたトータル3つの卵の画像を見せていただいて、一つがすでに受精できる準備が整ったもの。そして残りの2つは、まだ受精できる準備は整っていないけれどもこれから培養することで受精ができるコンディションになるかもしてない卵という説明をいただきます。

採取された精子のコンディション

そして次に、採取した精子の画像も見せていただいて、タイムラプスしたような画像で、動きのあるもの、その動き(うねってたり、真っ直ぐだったり)、あと精子の数、形状、動きなどのテスト結果と、その基準値との比較なども説明していただきました。

受精させる2つの方法

次に、この卵、精子のコンデジションを踏まえて、受精をさせていく2つの方法について説明されます。

普通の体外受精_ふりかけ

いわゆる普通の体外受精と言われる、ふりかけという方法。これは卵子と精子を自然にペトリ皿の上で受精させるイメージです。

卵子、精子ともに通常問題がないようであれば、精子が、卵子に向けて泳いで行って、卵子の壁を破り、中に入って受精となるわけですが、
もし精子の威力が弱かったり、卵子の壁が厚かったり、など、何らかの理由で受精できない、という場合もあります。

顕微授精

で、もう一つの方法は、顕微授精というもので、卵子に、元気そうな精子を一つ人工的に、すさまじく小さな針で刺し入れ、受精を試みるというものです。

確率的には顕微授精の方が受精する確率は高いです。
その分一手間かかっているわけなので、もしかしたら卵子に負担がかかっているかもしれないという方もいらっしゃいます。

さらにもちろん追加料金です。実際のところはどうなのかわかりませんが、先生は、その培養士さんの腕次第のようなことを言っていて、当クリニックでは大丈夫です、的なことをおっしゃっていました。

私の決断

卵子が3個ありますが、

  • もしふりかけで、全部受精しなかったら、、、ということを避けたい。

  • もし顕微授精をすることで卵に負担をかけているようであったら、ふりかけにも賭けてみたい。

という理由で、”スプリット法”をお願いすることにしました。

スプリット法とは

スプリット法とは、顕微授精をする卵と、ふりかけする卵を分ける方法ですね。

なので、すでに成熟している卵には顕微授精で、成熟予備軍の2個の卵にはふりかけでお願いすることにしました。
精子が泳いで卵子に到達するまでにも時間が多少かかるでしょうし、その間卵子も成熟してくれるんじゃないか、という目論見です。

胚移植の段階

そして、次の決断は、それらでできた胚をどの段階で移植するかという問題。 

凍結して、次のサイクル以降で移植。

まず移植には、自然移植、というものと凍結してから解凍して移植をするというものがあります。
詳しくはこちらの投稿から!

私の今通っているクリニックでは、凍結する一択です。
凍結した方が、というか、次以降のサイクルにした方が着床率が上がると言われているからです。
凍結、解凍が良いというよりは、体のコンディションを整えることが必要、という意味合いです。結構なホルモンを投与して採卵を促されているわけで、これのデトックスをしつつ、次回は着床をしやすくするためのホルモンを投与したり、で体を整えることができるからです。

初期胚か、胚盤胞か

胚移植をする際にも2つのタイミングがあります。

1.初期胚:受精をしてから3日目ぐらい、つまり細胞が8個まで分裂したぐらいのタイミング

2.胚盤胞:受精をしてから5−6日目ぐらい、細胞が80個から100個ぐらいに分裂した段階のタイミング。

着床する確率は、というと、一般的に胚盤胞の方が高いです。
普通に妊娠する際も、この胚盤胞になったものが着床するので、タイミング的には最適。

初期胚の場合は、移植をしてから2日ぐらいして、体の中で初期胚が胚盤胞に育ち、その胚盤胞が膣内の壁に到達して着床する、という感じで数日かかります。

ただ、胚盤胞になる確率っていうのも低いので、胚盤胞になるまで待っていると、移植をする胚がなくなってしまうというリスクもあります。

胚盤胞に培養によって到達しなかったとしても、もしかしたら母体でだったら胚盤胞になることができるかもしれない、という可能性もあるからです。

こればっかりは両方試すわけにはいかないし、正解がわからないので、過去の経験だったり数値を見て決めるしかないんです。

私の決断

私は、今回の体外受精は4回目なので、どれだけ胚盤胞になるか、とか何となく把握しています。今まで受精卵が6−8個で1−2個胚盤胞になるという確率でした。

この数字だけ見ると、確率的に行って胚盤胞になるものがないかもしれない、と考えることもできます。

だけども、今まで採卵した際には卵胞の数にばらつきがありました。
大きい卵胞もあれば、小さい卵胞もあって、小さい卵もとっていたので、実際6−8個取れていたとしても、ちゃんと受精できる準備の整っていた卵は実は2−3個で、その1−2個の受精卵が胚盤胞になっていたのかな。と。

だとしたら、今回は大きさの揃っているいるいる卵胞のみ3個の採卵だったので、このうちの1−2個が胚盤胞になる可能性が高いのではないかな?と思いました。

さらに、3個初期胚があっても、私は一時帰国で体外受精をするために日本に来ているわけで、徐々に少しずつ移植を試みることができない。移植をするチャンスは今回1回。もしダメだったら、次回帰国した時に、ということもできるけれど、年齢も45歳。できるなら今回の移植に賭けたい。

というわけで、より確率の良い胚盤胞になることを期待することにしました。

また、今回の帰国で、もう一回採卵するのにギリギリな時間はありそうなので、次回のサイクルも採卵をすることにしました。なので、今回胚盤胞にならなかったら、次回、初期胚でトライということもできる。

2回採卵をして、最終的に一番グレードの良いものを移植をしよう、ということにしました。

それではでは、結果報告が楽しみ〜!
一緒に頑張りましょう。

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