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第1章 美容の歴史-part 2

パート1では古代文明別に美容の発祥を触れました。

パート2では時代に従ったトレンドというんですかね、を追っていきましょう。 古代ではスピリチャルでもあり、医療としても使われていましたが、近代になるにつれて価値観がどんどん変わっていきます。時代背景にも強く関わっているので、他のエリアの歴史と照らし合わせながら見るのも面白いですね。  映画を見るときも、メイク、衣装、髪形などに注目してしまいそう。

中世(The Middle Ages) 

中世は、ヨーロッパの歴史の中で、古典古代とルネッサンスの中間に当たります。 476年、ローマの没落から始まり、およそ1450年まで続きました。

この時代の人々の生活は宗教と密着していました。 ハーブを使った治療も多くの教会で行われていました。  美容の文化も広がっていきました。 絨毯、彫刻、他の美術品からも、この時代に頭に巻物をしていたり、複雑な髪型をしていたり、化粧品を肌や髪の毛に使っていることが伺えました。

女性はチークや、リップは使っていたようですが、アイメイクはしていませんでした。 お風呂に入る習慣はなかったようですが、裕福な家庭の人は香水を使っていました。


ルネッサンス(The Renaissance) 

ルネッサンス時代には、西洋文化は中世から近代へと移行をしました。  もっとも異例な美容での出来事は、眉毛と、額の毛を剃ったり抜いたりして、額を大きく見せることでした。  眉毛がなく、額が大きい女性は、頭が良く見えたらしいです。凄まじいですね。何に感化されたんでしょうか。

香水、化粧品は使われていたようですが、色のついた口紅、チーク、アイメイクは使われていませんでした。(良いとされていなかったようです)

髪の毛は丁寧に装飾物や、被り物で飾られていました。  髪の毛の脱色をして、金髪にすることも、美しいとされていました。


浪費の時代(The Age of Extravagance) 

マリーアントワネットがフランスの女王だった1755年から1793年、この時代は浪費の時代と呼ばれています。

身分の高い女性はイチゴミルクのお風呂に使ったり、様々な豪華な化粧品 (粉状になったデンプンで作られた匂いのするフェイスパウダー)や香水などを使っていました。 口紅、チークも色鮮やかで、ピンクやオレンジのものが主流でした。  

小さいシルクの切れ端は、肌荒れなどを隠すために顔に装飾されました。  特徴的なのは鳥かごが頭についているような髪型で、ワイヤーを使って髪の毛を高くそびえ立たせたりしていました。さらには、そのそびえ立った髪の毛の中に庭を作っておとなし目の生きた動物も飼っていた様です。

アレクサンダーマックイーンのショーのヘアスタイルに出てきそうですね。笑。

当然、シラミが湧いたらしいですが。


ビクトリア朝時代(The Victorian Age) 

ビクトリア朝時代は、イギリスの女王クイーンビクトリアの時代、1837から1901年。   謙虚さ、慎ましやかさが重宝され、派手なメイクや、胸のはだけた様なファッションは、劇場だけのものとなりました。

髪型も地味目で、後ろに束ねてピンで止める、程度でした。 男性の髪型は単発で、もみあげ、ヒゲは伸ばしていた様です。

肌をきれいに保つため、蜂蜜、卵、牛乳、オートミール、果物、野菜を使ってフェイスパックがされていました。

ビクトリア時代の女性は、化粧品を使うというよりは、唇を噛んで、頬をつねって赤らんだ顔を演出していました。


20世紀 (The Twentieth Century) 

20世紀は凄まじい変化がファッションスタイル、スキンケア、美容業界のイノベーションにありました。 変化の多くは他の文化にさらされて、多くの人が海外を行き来したり、産業化が進んだことにあります。

20世紀では主にレチノールA, ボトックス、アルファハイドロキシン酸, そして数え切れないほどの美容整形手術が発達しました。


21世紀 (The Twenty-First Century) 

みなさんおなじみ、ここ最近ですね。21世紀はスキンケア業界において、医療系スパ (メディカルスパ)が多く成長しました。

美容整形も頻繁に行われる様になりすでにマルチビリオン業界になっています。 その一方、手術を行わない、ボトックスなどの注入系、レーザー脱毛、ケミカルピール、マイクロダーマブレーションも主流になってまいりました。

スパ各種で自社のプロダクツも出てくる様になり、エステティシャンが自分の希望にあった 商品を作ることができる様にもなりました。

医療系で働いているエステティシャンは、スキンケアでも医療系の薬物を使うこともできます。 薬剤の業界も、化粧品業界に広がってきて、調剤薬局ではお客さんの要望に応えて化粧品を調合する様にもなりました。 すなわち、特別に角質除去剤、美白剤、抗酸化剤、細胞更新剤などを調合できる様になりました。

これからも新しい、シミ取り、シワ取り、がん予防、等いろいろな材料が開発されていくことでしょう。 エステティシャンも、常に新しい、正しい情報と使用方法、技術を更新していくことが必要です。


私たちの生きている間だけでもすさまじい美容業界の変化があったと思いましたが、20世紀、21世紀の変化は本当に凄まじいですね。

次回は、第1章最後のパート、エステティシャンとしての進路についてです。今の考えられるキャリアということでリストされているので、これは毎年新しい分野の仕事が出てくるのだろうと私は思っています。

ではまた!

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