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『劇団の舞台裏②』魔界劇団の展開・小技

はじめに

皆さんこんにちは、ほいこーろーと申します

前回に引き続きまして二回目となる今回では”魔界劇団の展開例”と”各カードごとの小技”について少し踏み込んで話をしていこうと思いますので、ぜひ最後までご覧ください

前回の記事をご覧になってない場合、よければ併せてお読みください

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今回も引き続きこのレシピを想定した内容ですが、他の構築でも役立つ内容となっていると思います

では早速三つの展開例について話していきます


展開について

展開例① 《メロー・マドンナ》からコントロール入れ替え
【条件】《メロー・マドンナ》1枚、相手フィールドにモンスター
【結果】スケールに《メロー・マドンナ》+相手モンスター奪取(相手フィールドに《コミック・リリーフ》)

スケールに《メロー・マドンナ》、P効果でデッキから《エキストラ》を加えそのままスケールに発動

《エキストラ》P効果でスケールから特殊召喚し、モンスター効果で自身をリリース、《コミック・リリーフ》をスケールに置く

スケールが0と8なので《エキストラ》をEXデッキからペンデュラム召喚し、《コミックリリーフ》のペンデュラム効果を発動、相手のモンスターと入れ替える


魔界劇団の性質上、展開というよりかはテクニックに近くなってしまうのですが、これらを組み合わせて捲っていきます
ペンデュラム召喚のタイミングで手札の他の劇団モンスターを特殊召喚していくことも、そういった組み合わせの一つですね

《メロー・マドンナ》と《エキストラ》の二枚は強力にデッキに触っていくことが可能なので、これらを上手く使っていくことが【魔界劇団】を使っていく上で重要と言えます

この二枚をフルに活用したのが、次の展開です

展開例② 二枚初動で四除去ワンキル
【条件】《メロー・マドンナ》《エキストラ》
【結果】『魔界台本』をサーチしつつ、総打点8500

《エキストラ》のモンスター効果で自身をリリースし《カーテン・ライザー》をセット(《エキストラ》は召喚権を使ってもOK)

《カーテン・ライザー》をP効果を特殊召喚し、モンスター効果でEXデッキから《エキストラ》を回収

《カーテン・ライザー》を素材に《ハイパー・ディレクター》をL召喚
《メロー・マドンナ》を手札からスケールにセットし、P効果で《ビッグ・スター》をサーチ
(※《メロー・マドンナ》の制約回避のため先に《ハイパー・ディレクター》を特殊召喚します)

《ハイパー・ディレクター》の効果でスケールから《メロー・マドンナ》を特殊召喚
デッキから《コミック・リリーフ》or《ワイルド・ホープ》をスケールにセット
(※上スケールになれれば大丈夫なのでこの二択です)

《エキストラ》をスケールに置き、3・8または2・9のスケールを揃えてP召喚
手札:《ビッグ・スター》EXデッキ:《カーテン・ライザー》

《ビッグ・スター》の効果で『魔界台本』をセットし発動
《メロー・マドンナ》の効果が誘発し、《ワイルド・ホープ》をリクルート
《ワイルド・ホープ》の効果発動、自身の攻撃力を500上昇

最終盤面:《ハイパー・ディレクター》(800)+《カーテン・ライザー》(1100)+《メロー・マドンナ》(1800+永続効果で200)+《ワイルド・ホープ》(2100)∔《ビッグ・スター》(2500)
=攻撃力8500

このように、二枚から8500のワンキル打点を用意することが出来ました
《ビッグ・スター》の効果でセットする台本を《魔王の降臨》にすることで表側カードを四枚破壊することができ、ダイレクトアタックを容易にすることが出来ます

今回の構築では二十枚ほど誘発や後手捲り札を積んでいるので、それらで妨害を踏み、残りの少ないハンドからこのようにワンキルという流れが基本的な戦い方になります

展開例③エキストラ一枚からペンデュラム召喚

前回の記事でも紹介した展開なのですが、こちらにも記します

【条件】《エキストラ》一枚
【結果】場:《ハイパー・ディレクター》+《エキストラ》
    スケール:《メロー・マドンナ》+上スケール
    EXデッキ:《カーテン・ライザー》

《エキストラ》を召喚しモンスター効果でリリース、スケールに《カーテン・ライザー》セット
(※相手場にモンスターがいる場合は《エキストラ》はP効果から動けます)

《カーテン・ライザー》P効果で自身を特殊召喚し、モンスター効果で《エキストラ》を回収し、そのままセット

《カーテン・ライザー》で《ハイパーディレクター》をL召喚して、効果で《エキストラ》を出しながらデッキから《メロー・マドンナ》をセット

《メロー・マドンナ》効果で上スケールをサーチしセット

出張する際にはなかなか使われない《カーテン・ライザー》のモンスター効果ですが、【魔界劇団】では回収することで《ハイパー・ディレクター》に繋げやすくなり、明確なメリット効果であることが伝わったかと思います

文字媒体ではこれら展開は伝わりにくい部分をあると思うので、ぜひ自分で回して身に着けてみてください


各カードの小技について

それでは、各カードの実戦で意識しておきたいポイントを紹介します

《ハイパーディレクター》
(1):自分のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。
その後、デッキのモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、特殊召喚したモンスターとはカード名が異なる「魔界劇団」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「魔界劇団」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。

見逃しがちですが、セットするスケールはデッキではなくEXデッキからでも持ってこれます
《エキストラ》《メロー・マドンナ》などと言った強力なカードは可能ならばEXから持ってくることで長引いた時に有利に戦っていきたいですね

細かい部分ではありますが、この動きが実際の勝敗を分けることも少なくないと考えています

《ビッグ・スター》
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

P効果についてです

墓地の魔界台本を使いこなせるほか、《カーテン・ライザー》がコストで『魔界台本』をデッキから落とせるので組み合わせることで実質的なサーチとして機能します
リリースコストも使い終わった後の《ハイパー・ディレクター》で賄えば損失は抑えやすいので、覚えておきたいですね

《メロー・マドンナ》
(3):「魔界台本」魔法カードの効果が発動した場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

《魔王の降臨》で《ワイルド・ホープ》を破壊してサーチ効果を誘発させる場合などに、この効果を挟むことで《灰流うらら》などの妨害から守ることが出来ます

《ワイルド・ホープ》
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「魔界劇団」モンスターの種類×100アップする。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団-ワイルド・ホープ」以外の「魔界劇団」カード1枚を手札に加える。

上スケールとして《コミック・リリーフ》と競合するカードですが、コントロール奪取より優先されるかというと……、

サーチ効果が付いている点と相方のスケールを変動する点を活かして十分な差別化が可能です
《王宮の勅命》や《無限泡影》を重く食らってしまいますが、バック除去に強く、スケールのどちらかが破壊されても簡単にリカバリーできます

打点上昇も、起動効果でタイミングが選べるので相手と相打ちをしてサーチに繋げる打点にするなど小回りが利く効果でもあります
あまり推奨されませんが、《幽鬼うさぎ》でセルフ破壊し、《カーテン・ライザー》をサーチすることで《エキストラ》初動と同じように動くこともできます

《カーテン・ライザー》
(1):自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、
このカードの攻撃力は1100アップする。
(2):1ターンに1度、デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分のEXデッキから表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。

永続効果で2200打点になることが可能なので、《インスペクト・ボーダー》などの厄介なメタビート系モンスターに強く出やすいです
また、召喚権を温存しやすいのでモンスター効果でレベル4を回収しランク4に繋がることを覚えておくと長引いた時のトップ勝負で役立つと思います

回収効果は名称ターン1ではないのでリンク召喚やペンデュラム召喚を活用することで複数回活用することもあり魔界劇団を強く支えるカードだと思います

《サッシー・ルーキー》
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。

P効果は破壊身代わり効果で、スケール2と合わせて使いやすいため優先してスケールに置きたいカードとなります
破壊された場合モンスターゾーンならリクルート、ペンデュラムゾーンならばレベル4以下破壊とアドを取っていくことも可能となっています

また、ペンデュラムモンスターはEXデッキに行くためカーテンライザーでの回収も可能なので、長期戦では維持して粘り強く戦って行きたいですね

《コミック・リリーフ》
(1):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのコントロールを相手に移す。
(3):1ターンに1度、このカードのコントロールが移った場合に発動する。
このカードの元々の持ち主は自身の魔法&罠ゾーンにセットされた「魔界台本」魔法カード1枚を選んで破壊できる。

場とスケールそれぞれに用意できる場合、(3)でセットした『魔界台本』を破壊し強力な誘発効果に繋げることが可能です
P効果のコントロール奪取も、地味ですが表示形式の指定がなく使いやすいです

《エキストラ》
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「魔界劇団」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
この効果の発動後、ターン終了時まで
自分は「魔界劇団」モンスターしか特殊召喚できず、
「魔界劇団-エキストラ」のP効果を発動できない。

Pデッキの天敵である《魔封じの芳香》ですが、《エキストラ》の効果はスケールを発動せずに直接置くためある程度すり抜けやすいです

強力なカードなので、一枚はEXデッキに置いておきたいほか、《コミック・リリーフ》等で送り付けた場合は腐っていたγの発動条件を満たさないように破壊のタイミングは選びましょう
攻撃力は100で相手からは効果の活用も難しいので、送り付けた《エキストラ》を急いで除去する必要はありません

《魔王の降臨》
(1):自分フィールドの攻撃表示の「魔界劇団」モンスターの種類の数まで、
フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
自分フィールドにレベル7以上の「魔界劇団」モンスターが存在する場合、
このカードの発動に対して相手は効果を発動できない。

単純に除去として使っても1:3など有利な交換がしやすく強力なカードですが、自分のカードも破壊できるため

・《ワイルド・ホープ》を破壊してサーチに繋げる
・邪魔なスケールを破壊して貼り換え
・EXデッキから出したモンスターを破壊し《影依融合》対策

とパワフルなカードながら便利に使えるカードでもあります


さいごに

いかがでしたでしょうか? 前回よりも踏み込んだ内容で、魔界劇団を使う上で有用なことを伝えられたと思います
展開や効果に触れて文字数も膨らんだ記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました

第三回となる次回は、対人戦を意識した立ち回りや大まかな有利・不利対面について書いていこうと思います
投稿したらこちらの記事にもリンクを記載するので、ぜひお待ちください

それでは、また幕が開くまで––

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