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『劇団の舞台裏』魔界劇団の構築と団員について

はじめに

皆様はじめまして、ほいこーろーと言う者です
普段はフリーからCSまで広く活動しており、特に競技シーンでは登場当初から【魔界劇団】を使用しております

劇団については以前ガチまとめ様のトレカライターガーデンでも記事を書かせて頂きましたが、当時からは環境も大きく変わりましたので今回改めてまとめました

登場以来、劇団と共に戦い続けた自分の持つものを凝縮した内容になっているのでぜひ読んでください

【魔界劇団】について

1 デッキの特色

魔界劇団の本格的な登場は2016年8月発売のデステニー・ソルジャーズとなります
以降、ルール改正の影響を強く受けながらも、LVP3にてリンク1モンスター《ハイパー・ディレクター》、DP20では強力なサーチ札である《メロー・マドンナ》、と強力な新規カードを獲得しています
現在はそれらを軸にしたペンデュラムの中でも異色な特徴を持ったデッキとなっています

具体的には、
・強力な専用リンク1による初動の安定性と質の向上
・テーマ内のサーチカードの豊富さ
によってペンデュラムのネックである上下スケール二枚+モンスターという要求値の高さが改善され一枚初動も存在、メインギミックをコンパクトに出来るため20枚近い自由枠もあります

一方でテーマ外モンスターの効果・特殊召喚を縛るデメリットも存在し、テーマ内に制圧札が乏しいこともあって安定性と物量を生かした後手型のデッキとなっています

2 構築について


画像1

私が現在使用している構築です

軽く触れておくと、前述の通り多い自由枠に誘発が積めているのが分かると思います
一方でメイン、エクストラ共に展開に深く関わるカードは魔界劇団のみになっていますね
ペンデュラム汎用リンクであるエレクトラムさえも基本展開ではあまり使用せず、縛りの重さも伺えます

今回は画像の構築について話していきますが、自由枠に罠を積んで先行時を重く見た構築も存在し、そちらは『魔界台本』魔法カードの被破壊時効果がバック除去への圧力となるシナジーが存在します

3-1 【魔界劇団】のカードについて:除去編

さて、後手型デッキである以上基本的な勝ち方は

①誘発で相手の先行展開を止める
②残った盤面のモンスターと妨害を捲る
③モンスターを展開しライフポイントを削りきる

と言う手順を踏むことになります

誘発に関して特に触れることもありませんので、まずは②の捲りに関するカードについて語っていこうと思います

魔王の降臨

《魔界台本「魔王の降臨」》

大量破壊を狙える除去の要

攻撃表示の「魔界劇団」モンスターの数まで表側のカードを破壊できるうえ、レベル7以上の「魔界劇団」がいるとチェーン不可が付くため通しやすいです
ペンデュラム召喚で大量展開はしやすいですし、レベル7の《ビッグスター》が自身の効果でデッキから台本をセットできるため安定して供給することも出来ます
サーチへの妨害も許さなくなるほか、名称ターン1が無く展開途中で打って妨害を踏むのにも使えるため素引きが強力なのもいいですね

コミックリリーフ

《魔界劇団―コミック・リリーフ》

魔王の降臨は強力なカードですが、一方で現代では破壊耐性はメジャーな効果でもあり、破壊が通らないケースも少なくありません

コミックリリーフのP効果は相手フィールドのモンスターと自身の「魔界劇団」Pモンスターのコントロール入れ替えとその欠点を強力にカバーしてくれます
コントロール入れ替えが永続なのも強力で、相手の強力な制圧モンスターを利用する、なども可能です

また、魔界劇団全体でも貴重な上スケールを担えるモンスターなのも嬉しい点ですね。現在採用している上スケールはこのコミックリリーフと後述するワイルドホープのみなので、サーチが豊富とはいえ助かります

3-2 【魔界劇団】のカードについて:展開編

Pテーマである以上魔界劇団もペンデュラム召喚を活用するわけですが、その際主に使用するスケールと、それらをサーチするカードを見ていきます

ディレクター

《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》
魔界劇団の中核を担う神のリンク1です
自身の他にもスケールが必要ではありますが、サーチと展開を同時に行うことが可能で、素材にしたモンスターもペンデュラム召喚でエクストラから展開可能と、厳しいテーマ縛りがあるからこそ盛りに盛られた効果を持っています

ディレクターへのアクセスとしては、エキストラのP効果>カーテンライザー>下級の通常>ペンデュラム召喚の順に強力です

初動組

《魔界劇団 カーテンライザー》《魔界劇団―エキストラ》

カーテンライザーはモンスターが存在しない場合にスケールから特殊召喚できるP効果を持っており、召喚権を使わずにディレクターへのアクセスが可能です
また、モンスター効果もEXから魔界劇団を回収する小回りの利くものです

エキストラのほうは、相手フィールドにモンスターが存在する場合にスケールから特殊召喚できます
こちらのモンスター効果は自身をリリースすることでデッキから「魔界劇団」をスケールに置くもので、単純にスケールを整えるにも優秀ですね


これらを合わせることで、《魔界劇団-エキストラ》1枚から

《エキストラ》セットor通常(セットの場合P効果で自身特殊し)、モンスター効果でリリースし《カーテンライザー》セット

《カーテンライザー》P効果で自身特殊しモンスター効果で台本を落として《エキストラ》回収してそのままセット

《カーテンライザー》で《ハイパーディレクター》をリンク召喚して、効果でスケールからエキストラを出しながらデッキから好きな「魔界劇団」をセット

と動けます

魔界劇団をサーチするペンデュラム効果を持つ《メロー・マドンナ》を持ってくれば上下スケールを揃えてペンデュラム召喚につなげることも出来る、ペンデュラムでは珍しい一枚初動です
相手フィールドにモンスターが存在する場合は、エキストラのP効果で召喚権を温存することもできますね

《魔界劇団-メロー・マドンナ》

既に上で触れている通りですが、スケール0かつ緩いサーチとかなり強力です
サーチ先としてはワイルドホープやコミックリリーフ、スケールが揃っていればビッグスター等でしょうか

《魔界劇団-ワイルドホープ》

自身のスケールは2ですが相方のスケールを9にすることができ、実質的な上スケールとして振舞えるほか、相方の元々のスケールを問わずにペンデュラム召喚の用意を整えられます
戦闘・効果破壊時には魔界劇団をサーチすることもでき、エレクトラムとのシナジーが特に強力な一枚でもあります

最後に

このように多種多様な”劇団員”が互いに協力しながら、メインギミックでの除去とディレクターとペンデュラムでの展開を用いて一気にライフを削りきるのが魔界劇団の戦い方です

どのデッキにも言えることですが、とりわけ魔界劇団は後手デッキという性質や決まった展開が少ないため相手との駆け引き、対戦経験が重要なデッキです
一方で、使うカードが限られていたり展開も組み合わせ次第で変動しますがそこまで複雑でもないある種、素直なデッキでもあります

ペンデュラムというギミックや、特殊なテーマ内制約で一風変わったデッキではありますがこの記事をキッカケに画面の前のあなたに少しでも知っていただけたなら幸いです

最後まで読んでいただきありがとうございました
次回は展開例と小ワザについて解説します

それでは、また幕が開くまで––

カーテンコール


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