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ITメガベンチャーに入社した私が3年間大切にしてきたこと

この度、6月末をもって新卒から約3年間勤めたITメガベンチャーの会社を退職しました。
2年目のタイミングで大阪転勤になり、まさか自分が東京以外の地域に住むとは想像していなかったのですが、結果的には東京、関西、福岡の3拠点でデジタル広告の営業を経験することができて本当によかったと思っています。 

7月からは外資系企業にて同じく広告営業チームにジョインします。
今回、転職という選択をしたのは自分としては決してネガティブな理由ではなくて、自分のなりたい姿に近づくためのステップアップだと考えています。
だから今でも会社のことは好きだし、上司・先輩・同僚・後輩を含めて人間関係も、とても恵まれた環境だったことに感謝しています。
そのうえで、3年間の社会人生活で私が大切にしてきたこと・学んだことを一度ここにまとめてみたいと思います。(数年後に見返せるように・・)。
自己記録も兼ねて久しぶりにnoteを書こうと思い立ったのですが、
今年の新入社員やこれから社会人になる人など、若手の皆さんのお役に立てたら嬉しいです!(特に営業職の人!)

かなり長くなってしまったので、ゆるりとお付き合いください。

①周りから応援される人になる

3年間色々な仕事経験させてもらいましたが、「周りから応援される人になる」というのは常に心掛けていた私のモットーでした。
私は営業職でしたが、社内の人から応援してもらえない人はどんなに営業成績がよくても、外面がよくても仕事全体を俯瞰して見ると、うまくいかないケースが多いのではないかと思います。
当たり前の話ですが、仕事は決して一人でできることではなくて、仮に広告のキャンペーンを受注したとしても、社内ではプランナー、広告運用担当、クリエイティブディレクター、審査、法務、経費等多くの人の協力が必要になります。営業の仕事はクライアント向き合いのフロントとして案件をとってくる、そして案件進行の指揮をとるわけですが、最終的には社内の人がいかに協力してくるかが大事になります。
何かトラブルや急ぎの調整が必要になった場合でも、周囲の人が助けてくれるかどうかで、アウトプットの質やスピード感が変わるのです。仕事なので、もちろん社内の人もやることはやってくれるのですが、それをいかに全員が気持ちよく嫌な気持ちにならずに協力してくれるかが、営業の力量だと思います。
この人の案件はもう受けたくない、この人と一緒に仕事をしたくない・・と思われないように、むしろ一緒に仕事をしたいと思ってもらえるのが私自身の理想でした。実際そう思ってもらえたか自信はありませんが、これは次の職場でも私のモットーとして引き続き心がけたいと思っています。 

特に私は1年半の間、大阪支社に勤務していたのですが、上記の役割の人は全員東京にいたため、基本的にすべてのやりとりが遠隔のオンラインでした。社内のチャットツール・メール・電話・テレビ会議を駆使して、社内を巻き込みながら、そして感謝の気持ちを伝えながら(これ大事!)仕事を進めることの大切さを学びました。

②自分が実現したいことを発信する

最初は意識して実践していたわけではないのですが、結果的にはきちんと自分の意志を上司や周りの人に伝え続けていたのが功を奏したと思っています。
私は3年間の間で3回チーム変更があったのですが、下記3つをすべての直属の上司に伝えていました。

一つ目は、新人賞やMVPなど社内の賞をとりたいという意思表示
二つ目は、具体的にこのような案件がやりたいという仕事の内容について
三つ目は、ライフプランも含めた自分のキャリアについて

自分の意思を開示するのは戦略というより、自然とすべて本音で話していたのが正直なところなのですが、
やはり社内の賞は自分の意欲を見せる、ということもだし自分自身を追い込むため(宣言したからには結果を出せるように頑張らないと、という気持ちになる)にも新入社員や若手社員の人にはお勧めです。私の場合は配属から1年以内に新人賞をとる、3年目までに部署のMVPを取るという目標を設定していました。
わかりやすい目標があるとそれに向かって頑張れるし、期限を設定することでスピードも意識するようになります。

こういった賞を取るには前提として結果を出すことが必要ですが、何より上司の推薦がないと始まらないのです。上司は自分の部下が賞をとれば評価に値される(と思う)し、まさにwin-winなので、嫌がる人はいないと思います。私は、これを配属当初から伝えていたおかげで、正直大した結果は出せていなかったけど←無事に1年目の冬に部署の新人賞をとることができました。しかし、新人賞を受賞した時、不思議と嬉しさよりも悔しさの方が大きかったのです。あ、これは自分の実力じゃないなと。上司が推薦してくれたからとれた賞だなと。
でも周りからは「新人賞をとった裕海さん」(=仕事ができる新人)という見方をされる。やばいぞ!という思いと同時に、今後はちゃんと実力で結果を評価されたいという気持ちになりました。

2年目に大阪転勤になった際、正直にこの気持ちを上司に話し、次は実力で3年目までに部署のMVPをとりたい、そして二つ目に挙げた具体的に〇〇のクライアントを担当したい、地方でしかできないことをやりたいからどんどんチャレンジさせてほしいという意思を伝えました。加えて、仕事をする中で気になったり、直すべきところがあればどんどんフィードバックをしてほしいと頼みました。

特に上司が男性でそこまでマネジメント経験が豊富ではなく、部下(私)が女性だった場合、上司自身がフィードバックの仕方を迷っていたり気を遣っているケースがある気がしています。実際に、最近リーダーに昇格した同期の男の子も相手が男性なら気軽に間違いなどを指摘できるけど、女性だと一瞬ためらったり言い方を考えることがあると言っていました。もちろんパワハラとかセクハラとかそんなのはNGだけど、自分からフィードバックを求めるのは自分自身の成長のためにお勧めです。チームに配属や異動になったら、最初に一言添えておくといいと思います。フィードバックが欲しいといわれて嫌な気持ちになる人はいないし、むしろ前向きに捉えてくれる人が多いと思うので!

三つ目のライフプランについては、いきなり自分の将来の夢やキャリアプランを話すのは難しいと思うし、上司によっては将来は起業したい、転職したいなどの今所属している組織外で実現したいことをよく思わない人もいるかもしれません。そこは上司の人柄やタイプを見て話すのがいいと思うのですが、将来自分が実現したいゴールを共有することで、逆算して「じゃあ今何ができるか?」というのを一緒に考えてもらえるのが最大のメリットです。(大阪時代の上司がまさにそうで、本当に感謝してもしきれない・・!)
私自身は、上司に他の事業部に新卒当初から付き合ってる彼氏がいること、数年後には東京に帰って外資に転職したいと考えていること、20代のうちに結婚して家庭を持ちたいと思っているというビジョンをすべて話していたので、それにあった社内での動き方や転職の際にもスムーズにリファラル対応をいただいたり・・とにかくサポートをしてもらえました。
リーダーもマネージャーも社内結婚をしていたので、キャリアプランというより恋話も含めて2人に人生相談に乗ってもらっていた感じでしたね。笑
上司が素晴らしい人であったというのは間違いなくあるのですが、これもいきなり相談したわけではなく、毎月の個人面談や営業のアポの行き帰りの電車で話したりなど普段からコミュニケーションをとっていたことで、良好な関係が築けたと考えています。 

これってつまりは、自分が実現したいことを共有することでチャンスをもらえる可能性が高くなるんですよね。あの子に賞をとらせてあげたいからこの案件を任せてみよう、〇〇のクライアントを担当したいって言ってたな、将来こんなことやりたいって言ってたな・・と、上司が仕事を誰に任せよう?と迷ったときに思い出してもらうことが大事だと思っています。組織の都合なども含めて仕事は仕事なので、自分のやりたいことを全て実現できるとは限りませんが、普段から自分がやりたいことを発信することでそのチャンスは格段に上がると思っています。

結果として、私は3年目の5月に部署のMVP、そして(予期していなかったのですが)会社全体で毎月表彰されるMVPの2位にも選んでいただきました。このMVPを受賞した案件は、実は前任の担当者の先輩が退職をすることになり、次は誰に任せようか、という状況になった際に上司が私を抜擢してくれました。大手のクライアントさんだったこともあり、当初は不安も大きかったのですが、周りのサポートもあり無事に企画を成功させることができました。まさか全社の賞までとれるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。。!3年間の会社生活の中で一番の成功体験になりました。

③まずは仕事の量をこなす

大阪時代の上司言われて、今でも強烈に印象に残っている言葉があります。
「最初の3年間でその人の働き方が決まる」
この言葉を聞いたとき、ぴりっと身が引き締まりました。
当時2年目になったばかりだった私は、もう1年終わってしまった・・という焦りと「ここからの2年間が勝負だ」という少し怖いような、でもわくわくするような感覚がありました。 

現在、私は社会人4年目ですが、3年間営業を経験して段々自分の強みや弱みがわかってきたような気がします。
そして、一つ言えるのは仕事の質を上げ、自分の仕事のスタイルを確立するには一定量の「量」をこなすことが必要だということです。

残業の規制が厳しくなったり、ライフワークバランスが重視される今の時代、長時間労働は良しとされないかもしれません。
もちろん、無駄な作業や不必要なMTG等はどんどんカットして効率化すべきですが、少し前のめりになってクライアントの課題に突っ込んでみたり、プラスaの提案をしてみたり、自分がその仕事にかける時間を追加することで、ビジネス拡大の可能性が高まるのであれば、多少の残業や土日を使ってでも積極的にチャレンジするべきだと考えています。

特に数字や明確な言葉では言い表せないような、営業としての「勘」や交渉の駆け引き、予算に対してクライアントからの要望にどこまで応えるかという取捨選択、事前のリスクヘッジの仕方など・・私もどれもまだまだ未熟なのですが、マニュアル化できない様々な要素は、たくさん経験して、失敗して学んでいく過程が大事だと思います。特に社会人になったばかりの新人は最初からできなくて当たり前だし、上司もちゃんとフォローをしてくれるはずなので、どんどん挑戦して失敗しましょう!(あんまり無責任なことは言えませんがw)逆にいうと新人のうちでないと許されない失敗も多いはず。だからこそ、最初の3年間のうちにたくさん働いて失敗して【自分の働き方の型を決めていく】という覚悟で臨むと、振り返ったときに後悔のないスタートダッシュを切れると思います。

まだまだ細かい部分でいくと、色々と書きたいことがあるのですがメインは3つのポイントとして、ここに記しておきたいと思います。
(止まらなくなりそうなのでw)

最後に・・・

今回の退職にあたって、嬉しかったことが2つあります。
1つは社内の先輩・上司が組織人としてではなく個人として様々な助言をくれたこと。組織がどうこうとかではなくて私自身のキャリアやライフプランを考えた上で本当に今転職すべきなのか、また次の会社でやりたいことを実現できるのか、などを真剣に考えて助言をくださりました。円満退社なんて綺麗事は言わないけれども、できれば多くの人に応援されて退職したい、、という思いがあったので、これは本当に嬉しかったです。
最終的には皆さん頑張れよ!と応援して送り出してくれました。

2つ目は、退職する旨を担当していたクライアントさんにお伝えしたときに、プライベートのFacebookやメールでも繋がりましょう!と言ってくださったり同世代の女性担当者の方が、個別でランチに誘ってくれたことです。
転職先も同じ広告業界なのでまたどこかで仕事を一緒にできたら、という部分もあるかと思うのですが「○○会社の裕海さん」ではなく私個人を見て
声を掛けてくださったような気がして、とても嬉しかったです。
当たり前のことなのですが私は会社員として働いているので、会社の看板・商品をもとにクライアントさんと仕事をしているわけですが、それ以上に
個人として人との繋がり(「人脈」というとビジネス感が増す気がしてあえて)が築けたのを実感でき、自分自身がやってきたことは間違ってなかったと、自信に繋がりました。

つらつらと思いのままに書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
かなり長文になってしまいましたね笑 
ここに記したことは、私の会社ならではのカルチャーや、平均年齢が低い会社だったからこそ実現できたこともあるかもしれません。それでも、若手社会人の皆さんに少しでも参考になれていれば幸いです。

ここから、また新たなキャリアの一歩が始まるわけですが「働く女子のミカタ」になれるように、私の強みを活かして、もっともっとパワーアップしていきたいと思います!

こんなラジオ配信もしているのでよかったら聴いてください!

「働く女子のミカタ」@radiotalk 
https://radiotalk.jp/program/33451

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