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インドネシアは広くてデカくてあったかかった!自分の小ささを実感してリラックス

インドネシアから帰国して、早いものでもう2週間も経ってしまいました。

インドネシアで過ごしたのは2024年3月27日〜4月24日の丸4週間。本当にあっという間でした。

※わたしが滞在したのは、広いインドネシアのなかでも西ジャワの特定の地域に過ぎません。その極めて限定された地域での経験をもって「インドネシア…」と言うことには違和感がありますが、表現としてはわかりやすいので、「インドネシア」という言葉を使って書いていきます。

渡航が決まったのは、おそらく2月くらいのことです。「ラマダーン明けのイードゥル・フィトル(ラマダーン明けのイスラームの祝祭)を一緒に過ごしたい」という義母の希望があり、ちょうどラマダーン月にはタラウィー礼拝(ラマダーン月の夜におこなわれる礼拝)のためにパキスタンからハーフィズ(イスラームの聖典クルアーンの全暗記者)を呼ぶことになっていたので、その方にイマーム(モスクでの集団礼拝の先導者)をお願いして渡航することに。

最初は正直、不安がありました。10ヶ月の娘は体調を崩さないだろうか、飛行機での移動は問題なくできるだろうか、など…。

結果的には、娘は基本的に全然大丈夫で、わたしがお腹を壊したり熱を出したり(腸チフス、デング熱、など)しました。

それでも滞在先(妻の郷里のCipanas チパナスというところ)の近くにすごく良いクリニックがあり、毎回、初診で的確に病気を突き止めて薬を出してくださり、スムーズに回復することができ、安心して過ごすことができました。

Klinik Keluarga(クリニク・クルアルガ)の待合スペース
屋外の待合スペース。なんだかカフェみたいです。
女性医師の比率が高いですね。

さて、不思議なもので、渡航前には不安を感じていたり、インドネシアで1ヶ月間過ごすイメージをあまり思い描けていなかったのですが、インドネシアに着くと、「なんだかこちら(インドネシア)にいる方が自然に感じる」という状態になりました。

インドネシア滞在は休暇であり、やるべき仕事のようなものはありません。ある意味で自由であり、日本にいるときより、自分の素の感覚を、そのまま外に出しやすい(自分に対しても他者に対しても表現しやすい)と感じたからかもしれません。

逆にインドネシアで過ごしているときには、日本で過ごしてきた自分がとても窮屈に思える面がありました。今、実際にもう日本に帰ってきているわけですが、窮屈になりすぎないよう、できるだけ自然体でいられるように気をつけて過ごしていこうと思っています(日本にいるときに窮屈になる要因は複数考えられますが、基本的にそれらは自分の考え方が固くなってしまうから・考えすぎるからのように思えます。何も考えずに散歩するとか、そういう時間も作ろうと思います)。

インドネシアに来てしまえば、現地の言葉(インドネシア語、スンダ語)もちゃんと話せない、文化も違う、突然天気が変わって爆音の豪雨と雷が襲ってきて停電になる…など、頭を固くしていてもどうしょうもないことがたくさんです。

また、インドネシアには、わたし好みの、巨大な葉っぱの植物がたくさん生えています。なんだか自分が小人になったように錯覚することがありましたが、この、「自分を小さく感じる」ことで、わたしは頭の固さ・窮屈さから解放されてリラックスできたように思えます。

インドネシアは自然が豊かで、広くてデカくてあったかい、というのが漠然としたわたしのイメージです。

庭で巨大な葉っぱを見つけました。「なんという植物だろう?」と思い、画像検索したら、サトイモだと判明。サトイモならもともと知っていた…でも日本のサトイモの葉っぱはこんなにデカくない!

いろんな意味で、インドネシアの広さ、デカさ、あったかさ、自分の小ささを感じました。

  • 現地の親戚、近所に住む人たち、モスクで出会った人たちが大らかな人柄で、優しく親切。自分たちの文化や常識を押し付けようとしてこない。寛容な人が多い印象。

  • ある方から預かったザカー(喜捨)を約660名の困窮した方々に配布したのですが、わたしが体調を崩している間にその準備などを親戚が進めてくれた。

  • 現地の人たちはやわらかくて寛容なのに、自分は現地の人たちの文化や宗教実践のあり方などに壁をつくっている部分があった(自分の固さ・小ささ)。

  • Kebun Raya Cibodas(クブン・ラヤ・チボダス)、Taman Bunga Nusantara(タマン・ブンガ・ヌサンタラ)などの自然公園がとても広かった。

  • 滞在していた家が、日本の平均的な家に比べて広かった。畑も広かった。

  • いろんな植物の葉っぱがデカかった。

  • ショクダイオオオンニャク(Bunga Bangkai)の蕾がデカかった…

挙げていくとキリがないのでこのへんにしておきます。

インドネシア、インドネシアの自然、インドネシアで出会った人たち、親戚、葉っぱ、いろんな出来事に感謝しています。もちろん、そんな素晴らしい出会いをもたらしてくださったアッラーに何よりも感謝。

そして、娘のケアだけでなく、何度も体調を崩したわたしのこともケアしてくれ、インドネシアでも家事などたくさんのことをしてくれていた妻に、とても感謝しています。

なんだか、夢から覚めたアリス、異界から帰った千尋のような気分で(なんで女子ばかり!?)、日本での日常に完全に戻ってますが、たまぁにインドネシアのことを思い出してリラックスしたいです。

また来年も行けたらいいな!


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