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息抜きは同じ分野で

 「勉強の息抜きは勉強でしか解消出来ない」という話を耳にした。確かに勉強に行き詰まった時、別分野の勉強をして気分転換を図っていた。更に、別分野の勉強後は、本命の勉強が捗った。

 この経験から私は、これからの3ヶ月で仕上げなければならない卒業論文の息抜きとして、noteをチマチマ書いていこうと思いついた。

 何の分野について書こうかも決めていないし纏まりの無い話になると思う。けれども、Twitterのように短文のつぶやきを繰り返す以外の使い道に出来たら嬉しい。

 この文章を書こうと思ったのは、私の座右の名が「思い立ったが吉日」だからだ。私は運と縁で何とかこの歳まで生きて来た。何か思いついたり参加機会を頂いたりしたら、即行動即返事を心がけている。

 元々の私は、良く言えば「思慮深い」悪く言えば「行動力が無い」性格だった。現在も自分の引っ込み思案具合に腹を立てる事もある。しかし、昔よりその機会は減ったと感じる。

 幼少期、定期的に父から、「遊びでも何でも誘われたら全部乗っかっとけ」と聞かされた。しかし私はこの話を聞いても、行動に移さずグズグズしている事が多かった。面倒だからと誘いを断る事も多かった。
 
 自分で選んだ高校に入って、自分で選んだ部活に入って、幹事や代表になる機会に恵まれた。その際に否が応でも人に協力を求めなければいけなくなった。そこで所謂「ノリの良い人」のありがたさを実感した。更に言えば、参加してくれる上で言動に責任を持ってくれる人がいかに貴重かを学んだ。

 即行動が習慣になったのは、大学でのアルバイト経験が大きいと思う。

 私は大学生の間ずっとアルバイトとして塾講師をした。雇ってくれた塾は今振り返るとかなり特殊だった。会社自体がベンチャー企業で、私の配属校舎は出来て1ヶ月ほどの何も規則が無い場所だった。
 校舎長自身も別業界の個人事業主で、塾業界に初めて参入する人だった。そもそも塾生もアルバイト講師も殆ど居なかった。

 ノウハウも何も無い中、校舎長と数人のアルバイト講師で、塾の土台やマニュアルを作った。手探りで何でも試して改善してを繰り返した。
 最近当初の立ち上げ仲間と会う機会があった。校舎長を含めた全員の意見は、「あの業務量と業務内容はアルバイトの範囲じゃない」で一致した。

 指示された業務をこなすのでは無く、○○社××校舎の一員として主体性を求められた。3年経って初めて「だから別塾でアルバイトをしていた周囲の友達と業務話が噛み合わなかったのか」と合点がいった。

 塾会社のミーティングで、塾経営の方向性について校舎同士で意見が割れたことがあった。その際クールダウンとして、教育業界の話になった。アルバイトを含めた全ての講師が、各々の意見を交わした。私が印象に残った話は、小中高生のオンライン活用授業が生徒の主体性を伸ばすというモノだった。(因みに私は、大学生協における各部門のあり方について話した)

 このようなクールダウン後、再びミーティングに戻った際、全員が冷静になり、会社全体の方向性の統一、校舎毎の経営方向の差異が固まった。
  
 これは、息抜きを同じ分野でする事の具体例な気がする。つまり、私がこれから始める卒業論文の息抜きとして、別の文章を書くことは理にかなっているのだ。


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