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きのこちゃんの きのこ豆知識

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福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
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2024年7月の記事一覧

ヤコウタケ(夜光茸)Mycena chlorophos

時期 梅雨~秋にかけて(福岡県では梅雨時期によく観察されています) 発生環境 タケ・ヤシその他の樹木の枯幹・落枝などに発生します。 特徴 きのこ全体は白色で、直径3㎝ほどの小型のきのこです。傘の表面はぬめぬめのゼラチン質に覆われていて、柄は細長く、傘とヒダ部分の発光量がとても強いです。 福岡県内では広葉樹の倒木で観察されますが、時にタケ類の発生も確認されています。(タケヒカリタケと呼ばれています。) 小笠原諸島では「グリーンペペ」の愛称で親しまれています。 「光

ナラタケモドキ(楢茸擬)Armillaria tabescens

時期 夏~秋(福岡県では7月~9月に観察されています。) 発生環境 広葉樹や針葉樹の根元付近に発生します。また、地中に埋もれた木からも発生することがあります。樹木が植えられている公園や街路樹などで見ることができる身近なきのこなのです。 特徴 「ナラタケ」にそっくりだから「ナラタケモドキ」なのです 「ナラタケモドキ」は「ナラタケ」というきのこにそっくりなのでこの名前がついています。では「ナラタケ」と「ナラタケモドキ」の違いは一体何なのでしょうか? 「ナラタケ」「