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きのこちゃんの きのこ豆知識

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福岡市にあるABURAYAMA FUKUOKA自然観察センターのきのこちゃんがお届けするきのこブログです。
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2024年6月の記事一覧

ヒトクチタケ(一口茸)Cryptoporus volvatus

時期 春から夏にかけて(福岡県内では主に3月~6月に生え始め、場所によっては1年を通して(秋から冬のものは老菌)その姿を観察することができます) 発生環境 枯れて間もないマツ(主にクロマツ・アカマツ)に発生します。マツが枯れると一番はやく発生するきのことしても知られています。 特徴 幼菌の時は、丸い形をしていて弾力があり、全体的にニスを塗っているかのような光沢が見られます。成長すると下面の薄皮が破れていき、白くてなめらかな質感へと変化します。きのこは成熟すると、下

カワラタケ(瓦茸)Trametes versicolor

時期 一年をとおしてその姿を観察することができます。 発生環境 白色腐朽菌で、材を白く腐らせます。広葉樹・針葉樹・ベニヤ板など様々な場所で見ることができる身近なきのこのひとつです。全世界に分布しています。 特徴 傘は半円型、強靭な革質で多数重なり合って生えています。その姿が瓦屋根にそっくりなので「カワラタケ」と名前が付きました。ちなみに、種小名(しゅしょうめい)のversicolorは「さまざまな色の」という意味です。そのため、生育する環境によって色の違いを観察す