見出し画像

浜田市原木椎茸生産者現場視察に行ってきました。

皆さんどうもこんにちは阿武町地域おこし協力隊林業支援員の古金です。

一昨日あたりから福賀にも大寒波が襲来し、気温は−7℃。
朝布団から出るのが辛くて辛くて、たまりません。
雪も積もり飼い犬も散歩時は大はしゃぎで、引っ張られて転けそうになりながらの散歩は体幹が鍛えられます笑

さて今回は、山口県椎茸農業協同組合主催の浜田市原木椎茸生産者現場視察会に参加してまいりました。
まず、椎茸栽培には大きく分けて2つの栽培方法があり、おが屑にふすま、ぬか類、水等を混合しブロック状や円筒状に固めた培地に種菌を植え付けて菌床で栽培する、菌床栽培と原木に穴をあけて種駒を埋め込み栽培する原木椎茸栽培。
今回は後者である原木椎茸を生産している現場を3箇所見てまわりましたのでその様子紹介したいと思います。

まず1箇所目はやさか共同農場様のほだ場です。

浜田市の中でも積雪量が多い弥栄町にあるほだ場の為、冬は毎年雪が積もるそうです。

10年前程にこちらの人口ほだ場を建て原木椎茸栽培をしており、毎年約3000本程のホダ木を井桁状に積み、収穫をされるそうです。

上に垂れ下げている黒いビニールは遮光シートの役割で直射日光を避ける為の物です。約20cm間隔で垂らしているそうです。
設置するのにも一苦労ですね。

こちらは散水の為のスプリンクラー、四方4m間隔で設置されており、椎茸栽培は湿度管理が重要なので、100万もするいい物を設置しているとの事。長時間散水する為、機械があるとないとじゃ全く変わりますね。

そしてあまり時間もなかったので次の現場へ!!

次の現場は旭町の岩地さんのほだ場です。

岩地さんは島根県でもトップクラスの原木椎茸生産者です!

人口ほだ場は10m×20mのほだ場と10m×50mのほだ場を作っており、合わせて1000万円程かかったそうです。

こちらのほだ場は収穫しやすいようにムカデ伏せ。同じように、遮光シートとスプリンクラーが設置されています。

原木は大分県から取り寄せており、一本あたり送料込みで500円程らしいです。全部で6000本程伏せているとの事です。めちゃ多い、、、

椎茸が親指ほどのサイズになって、外気が冷え込んできたらこのように椎茸一つ一つに袋を被せるらしいです。
外気が冷えると椎茸の成長も止まり、最悪凍死してしまうので、この作業はわりと重要。
一つ一つに手間をかけて育てる椎茸には愛情が芽生えますね!

さて最後の現場は、同じく旭町の森井さんのほだ場。

こちらはビニールハウスで人口ほだ場を作っておられました。
雨や雪の影響を受けず、全て人の手で環境を調整できるところがメリットとの事。
こちらもムカデ伏せで約1000本程のホダ木で栽培、収穫時期になるとこのビニールハウスへ移動され、それ以外の時は杉林の天然ほだ場で管理されているとの事。今シーズンはすでに3回程収穫されたとの事、ホダ起こしや散水時期のタイミングがよく今年はたくさん収穫出来ているとの事でした。

雪が被ってなかったので最後にたくさんの原木椎茸を見る事ができました。

これだけ、お金と手間暇かけて自分で栽培した椎茸は、お店のものとは比べ物にならないくらい美味しい味がするんだと想像できますね。


自分は椎茸栽培もしたことのない、ど素人で今回の視察会についていくのがやっと、という感じでしたが、実際の現場を見て生産者さんの生の声をきき、人口ほだ場がどんな物なのかをしれて非常に貴重な体験が出来ました。

いつか自分で椎茸を作る日が来るのか、そして自分が育てた椎茸を食べる日が来るのか、まだ現実味はありませんが挑戦できたらいいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?