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BNAのOPを語らせてくれ

制作が発表されたときからずっと楽しみにしていたアニメ制作会社・TRIGGERの新作『BNA』が絶賛放映中だ。

監督は『リトルウィッチアカデミア』の吉成曜さん、脚本は『キルラキル』『プロメア』の中島かずきさん。2人の初タッグ作品で、柔らかなタッチと奇天烈上等なストーリーが合わさったら一体どうなっちゃうの!?と期待を大にしていたら、もう、とんでもなくおしゃれな画をしていて、メッセージがあるんやぞという気配もバリバリで、痺れてしまった。

とにかくOPがカッコいい。みてくれ、いいえ、みてください。

めちゃくちゃカッコイイ!!!!!
ビビッドでスモーキーな色彩に、圧倒的躍動感!!!!!

ワンカットワンカットここが好きって書いていきたいのだが、著作権と引用周りがよくわからないので言葉で頑張ります。時系列順です。色の名前は体感です。

あ、OP始まるな、と思ったら一瞬挟まる画面一面のショキピン。これだけでテンションが上がる。ショキピンのパワーをいかんなく発揮してる。ただでさえ前のめりな姿勢がさらに前のめりになる。このOPではショキピンがカットうつり変わり時に多用されているのだが、メリハリが効いててカッコいい。動く方向も場面によってバラバラで躍動感を高めている。シンプルで一番の功労者(?)だと思います。

ザッとうつりかわってDNAの螺旋構造。意図してないと思うのだが、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』のストッキングの髪色をしていて、ウワッッッこれはの久しぶりのパンストの波動ッッッと何度みても嬉しくなってしまう。勘違いで嬉しくなれるのは、チョロさで得してるポイントですね。

横方向にダッとDNAの中身が表示される。XからAGCTのドット絵風の文字が現れるの、0から種が生まれてくる感じがして素敵ですね。抑えめなトーンも素敵。有識者はこの塩基配列がなんの動物かわかったりするんですかね。わからない。ここは英字と漢字が混ざるクレジット版のほうがカッコよさ倍増という気がします。作り手のお名前が最高に映えるOPは素敵です。

バサっとショキピンが割れて現れる回転するなにか……遺伝子関連でこのモチーフのものあったっけ……円形にした系統樹のごくごく一部を拡大したものでしょうか……カッコいい。色がストッキングヘアカラーをしていてまた嬉しくなった。ここもお名前の動きがカッコよくてクレジット版が好きです。シンプルな形の動きだけで楽しいのってすごいですよね。

ぐにゅーんと引いて円形系統樹っぽいものが出てきます。画面が突然白くなって、明るさにびっくりした。と思ったら、一瞬でキラリときらめいて光の中へ…なにが起こってるんだ…

こ、これは、、、たぬきの眼!!!!!の中心の光!!!!!
「さあ!ゆこう!ブランニュー」でたぬきの目が閉じられ、「ワールド!」で主人公・影森みちるの目がパッチリと開かれる音ハメがバッチリで……。すべてのものを見んとする、そのバッチリおめめにの形に興奮した。あまりにも美しい。瞳に映るのは人間だったときの後ろ姿。追いかけてくれ。

場面が変わって、ショキピン背景に種々の動物がチグハグに分割されて映る。細胞?→化石図鑑とかでよくみた、名前が長くて覚えられないカタカナいっぱいの古代生物オンパレード→恐竜→徐々に現代でもいる動物も混じる。種が少ない時代はパネルの分割数が少ないけど、多様になるにしたがって分割数が倍増していくのが進化って感じがして素敵。どんどん種が増えていって、引きでみてももうパネルの1枚1枚がなんの動物かわからないくらいになって、そんな多様性に溢れたパネルがBNAを形作っている。という流れが抜群にカッコいい。

そしてロゴとアニマシティの登場である。わかったな!ここが獣人たちの世界だ!という流れがある。夜は近未来感のある風景でも、昼は大きな山の麓にあるのどかさを感じるそのギャップにびっくり。

場面うつり変わりが特殊でしたね。いよいよアニマシティに入るやぞというテンポを感じます。アニマシティの風景は、東京の風景とあまり変わらなそうだ。今日も誰かが道を走り、誰も気に留めず、出勤風景を彷彿とさせるような往来があり、広告や看板が溢れている。

階段から降りてくるのは大神士郎。獣人化しているときは社会の影に身を投じている、そのイメージにぴったりの登場シーン。ポッケに手をしまっているの、一匹狼感がありますね。300m上の保護会館は組合がある場所のことかな。アニマシティ、なかなか高低差のある地形をしていそうだ。掲示板には「93区」とあるし、ゴミ出しのルールもあるし、自治の行き届いた人間社会となんら変わらない街のようだ。この掲示板に向き合ってる男が突然刃物を取り出して、大神士郎に襲いかかるのではと見るたびに心配してしまいます。

陽の光の当たるところに出てきた大神士郎(人間化)。使命感に満ちた目をしている。かっこいい。

OPにあると嬉しくなっちゃうのは、主要登場人物が自己紹介といわんばかりに出てくるパート。系統樹を背景に、人間化したキャラクターたちが一瞬の影を纏って獣人化した姿に戻る。後半になるにつれてミステリアスなキャラが増えてきますね。アニマシティの一番偉そうな人も、なにやらありそうです。系統樹のすべての源に座っている人も、なにやらありそうです。人間なのか?ラスボス感あるなあ。政治的な香りもしますね。

ラスボスはイケメンかあと思ってたら突然画面下から出現する美女。ハッッッ!!この目は……ムシを見る目!!!めっちゃ見下されてる!!!いやもうドッキドキだよ。最高の登場の仕方だよ。下から出てきて見下されるの、どんな演出だよ。う〜っ最高。痺れるのも束の間、一瞬で毒を持つ生物の色みたいな見た目になりましたね。絶対ヤベ〜奴。楽しみ。

サビとともに、ヤベ〜奴をぶち破って勢いよく走る大神士郎の登場!ネオン色の光がかっこいいですね。獣人化したかと思えば、主人公・影森みちるの登場!パースがかっこいい。カメラワークもぶっ飛んでる。さすがのTRIGGER。感じるままにカッコいい場面。

みちるの脚が馬になったかと思えば、鳥になり、大神と思しき狼と影の速度で突っ走っていく。ガサガサ感のある集中線だけで速度の表現がされてるのがカッコいいです。みちるは万能の可能性をひめた元人間なのかな。そのうちありそう。

みちると大神のバディがカッコよくキマってOPは終了!

60秒のOPって挑戦的だなと思いましたが、疾走感がすごくて、時間を感じることを忘れてしまいます。Netflixで先行配信していますが、これは毎週楽しみに見たいOPなのでリアタイでいきます。


中島かずきさんの関わるお話は、格差への叛逆、差別への対抗が横たわっており、BNAも近い方向性のようで今後がとても気になる。『プロメア』で深めきれなかった差別問題が人間と獣人の対立する社会でどう描かれるのかを見守っていきたい。

宇宙に行くのかも楽しみポイントですね。


OPに興奮するままに書いたnoteでした。

ちゃんちゃん。

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