60年代アメリカ映画を楽しく見ました
テレビ番組の録画がたまっているので時間があれば見ています。
その中の60年代アメリカ映画2本。どちらもジョン・ウェイン主演で『アラモ』と『エル・ドラド』。
『アラモ』は、テキサス州の独立に絡む戦闘の実話をベースにしています。
圧倒的なメキシコ側、独立側は説にもよりますが、10分の1ほどの兵力に過ぎません。
アラモ砦の指揮官のトラヴィス大佐は、敵からの降伏要求に大砲を発砲して断固拒否します。
(発射の反動で後退した大砲の車輪で、大佐役のローレンス・ハーヴェイが足を轢かれて骨折したそうです)
旧日本軍の玉砕を彷彿させるような展開にハラハラさせられます。勝ち目はあるのか?
テキサス人は、自分たちをアメリカ人と思わず、テキサス人と思っているのだと何かで聞きました。誇り高い人たち。アラモのような歴史の積層の所産でしょうか。
スペイン領テキサス時代、スペインからのメキシコ独立によるメキシコ統治時代、テキサス共和国としての独立、アメリカによるテキサス併合、南北戦争、、、
一方の『エル・ドラド』は、喜劇ではありませんがその要素があります。また、悪い奴らを懲らしめる、いわゆる「勧善懲悪」の典型です。
こちらも、アラモのように多勢に無勢で、普通考えると勝機はありません。
なのに驚くのは、死地に赴くような場面であっても、ジョークの連発で皆とっても明るいのです。
まあ、言ってしまえばドラマなので作りごとなのですが……
日本人はほぼ単一民族なので、何を考えているか言わなくても大体分かり合えます。幻想かもしれませんが……
でも、あちらは多民族国家なので多弁やユーモアが必要なのは分かります。怪しくないですよ、私はこれこれこういう人間です、お互いハッピーでいきましょう!
1960年代のアメリカ映画を2本みたわけですが純粋に娯楽として楽しませていただきました。
そして学ぶべきは、当意即妙のユーモアと思いました。この武器があれば勝てるかも!何に?
一番気に入ったのは、『エルドラド』の保安官役ロバート・ミッチャムの演技。
最初はカッコよく登場と思いきや、中盤ダメ人間に落ち込んだかと思うと、後半はなんとか汚名挽回。役柄にハマって、いい味だしてました。
この時期、自宅で娯楽に親しむのにちょうど良かったです。