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読書びより

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2021年8月の記事一覧

〈習慣〉

「習慣は、捨てることはたやすいが、  取戻すことはむずかしい」   ユゴー『レ・ミゼラブル』第四部 第二章より ※ tOmOyOさんのイラストをお借りしました。

〈マリユスとコゼット〉

……すべてを語り合ったとき、彼女は彼の肩に頭をもたせて、尋ねた。 「お名前は?」 「マリユスです」と彼は言った。「そして、あなたは?」 「わたしは、コゼット」  ユゴー『レ・ミゼラブル』 第四部 第五章より (紆余曲折のあと、ふたりが庭ではじめて愛の言葉をかわした美しい場面) ※ madoka_ayaseさんの画像をお借りしました

《ポールとヴィルジニー》

18世紀、フランスの小説。純愛物語の舞台はマダガスカル島に近いフランス島、当時フランスの植民地で現在のモーリシャス島。著者は、ベルナルダン・ド・サン=ピエール。この小説一作で今に名を残している。 三五歳の時には二五歳年上のルソーと親しく交情を結んだらしい。ナポレオンがこの小説を愛読していたことや、ナポレオンの兄弟と旧知の間柄だったこともあり、六五歳の時からナポレオンの厚遇をうけた。 1737年の生まれ。そこそこの家柄の出自であったが、激しい性格が影響して前半生は衝突と波乱