フリードリヒ・フーケ『水の精(ウンディーネ)』を読んで
フーケまたはフケーは、ドイツ(プロイセン王国)の作家で、1811年に発表された本作が代表作といわれています。くくりとしては、ドイツ初期ロマン主義の作家、詩人です。
『ウンディーネ』は物語のヒロインの名前であり、『水の精』はその出自によります。水の精霊ウンディーネと騎士フルトブラントとの恋愛とその結末を描く、小説というよりは、ファンタジーと呼びたいと思います。
現実を超越した世界をヒロインが行き来するものですから、読み手によっては荒唐無稽と感じてこの世界にはいることに違和感