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あの頃の話

ここに私が来る時は
大抵相手がいた時の事や
春夏秋冬その時々にいた隣の人の話を
日記のように。
1ページのように。
残して来たのだけれど。

今、何も無いからこそ
ここに来ることが全くなかった。

1人を楽しみ独りを悲しみながら
吟味していく毎日。
周りの結婚、出産などを聞きながら
私はこのままでいいのか。
否、このままでいいな。など。

年齢と共に付きまとってくるあのめんどくさいもの達を避けながら
日々生きることになってきている。

相手もいない。トキメキもない。
枯渇したこんな自分、
去年までの自分が想像出来たかしら?

できないね。
全然できない。

また1つ歳を取るわけだけど。
未だに鮮明に言われた言葉がたまに過ぎる。
そして苦しくなる。そんな繰り返し。

抉れては修復し、塗り固め。
またえぐれる。
言葉の重要さ、大切さ。刃物のように
鋭くて痛くてずるい。

もうそんなめんどくさい事も今はないんだけれども。

今と今までと。どちらが裕福で満腹なのかしら。

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