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今度なんてなかった。

初めて隣を歩いた時。ああ。この人とはこれから一緒に居られる気がしないな。と思うことがほとんどある。
多分この人とはもう二度と歩けない。
そういう恋ばかりしてきた。
私は観覧車に乗ったことがない。
「私観覧車に乗ったことがなくて、笑」
うーんと高い空を眺めながらゆっくり時間が止まっているような赤いそれは圧迫するような箱だった。
「また今度乗ろう」
にか〜っと笑う君とは乗れなかった。
2度会えただけマシだった。
今でも観覧車を観ると君を思い出してしまう。
私は未だに乗れないでいる。
一緒に乗りたかったあの日はただただ想い出になってしまった。

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