【中国マーケティング】3月商戦Day「告白の日・女神節」からみる「中国女性像のいま」
日本ではあまり馴染みないのかもしれませんが、中国では、3月7日&8日は、バレンタインデーの次に来る大きな商戦のひとつ「告白の日・女神の日」がある。
「告白の日・女神節」とは?
3月8日国際女性デー(「International Women's Day」(IWD))は、もともと 国際的な婦人解放の記念日で、「国際婦人デー」「国際女性の日」として今まで、中国では記念日としてだけ、認識されていましたが、働く女性の社会的地位の向上と共に、最近では、「告白の日」や「女友の日」、「女神(無敵女)節」「女王節」などのネーミングが普及されており、いずれも「身近の大切な女性をおもてなすする日」として提唱され、そのお祝いが年々エスカレートしている。
日本に比べ、女性の社会進出が早く、社会的地位も高い。実際、ほとんどの世帯が共働きである。夫より妻の役職の方が上であり、年収が高いケースも珍しくはない。中国の経済急成長の裏には、働きながら子育てしている女性たちの貢献が非常に大きいと言えるでしょう。
「告白の日・女神節」に女性たちは何をするの?
(女性限定の権利と特典)
1、3月8日に「女性限定」で半日休暇が取れる(実質取れない人も多いみたい)
2、男性から告白やプレゼントを受ける(日本のバレンタインと似ている)※ちなみに、中国は2月14日も男性から女性へ告白とプレゼントする日となっている)
3、たくさんの女性限定のイベントとキャンペーン特典
4、「HappyWomenDay」のメッセージを受ける。女友達同士と一緒にお祝い。
各社の「3・8キャンペーン」事例
さて、もう少しイメージしやすいように、この日に、各社が商戦キャンペーンで使用したクリエイティブ事例を見てみましょう
LOREAL(王女の貴方に最適なシルク肌)
BESTSTORE(少女のように耀こう※マンゴーと類似発音)
(マクドナルド❶)
女性はなぜ小顔でなければいけないの。顔が大きくても、マックのチッキンフライより小さいでしょう
マクドナルド❷
女性はなんで小食でなければいけないの?いっぱい食べれるし、ダブルスーパーバーガーが好きな自分は自分だから。
マクドナルド❸
女性はなんで彼氏がいないといけないの? 一人でも「2点目半額」を楽しめばいいじゃないか。
マクドナルド❹
女性はなんで自分の年齢で不安にならないといけないの。好きなら、幾つになっても「HappyPark」(子供セット)を注文すればいいじゃないのか。
360(セキュリティソフト)Live Like A Queen
岡本(何なりたいと、「彼女」自分で決めます)
このように、どのキャンペーンでも、女性は周りを気にせず、自分らしく、自分の好きのように、「女王」のように生きていけばいいという「女性の生き方の自由」を訴えている。今まで、職場や家庭の中で、がむしゃらに頑張る女性たちは、どんな年齢の女性でも「特別扱い」を楽しむ、もう一つの商戦祭りである。
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