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断捨離出来ない理由

私のもう一人の恋人、長女は後2ヶ月程会いにきてくれる。

楽しみで仕方ない!

迎える体制を整える為、先週から色々行動を取り始めた。

1、

とにかく断捨離。

今は鶴橋の2LDKのアパートに住んでいる。二人だけなら、ちょっとゆとりがある感じ。しかし、子供が生まれてくると、ベビーベット等のベビー用品を置くスペースも必要になってくるので、使用頻度の低い物を捨てるか、メルカリに出して販売すると決めた。

でも、私にはなかなか出来なかった。

5、6年前に買ったけど一度も着た事の無いものがあった。民族風の羽織である。頭には想像してるイメージが生きてて、ずっと憧れてるけど、実際着るチャンスが全くなかった。そして、一回も着てなかったのに捨てるのも悔しい。

高校時代、約14年前に買ったギターもあった。当時はギターを習おうと思って買ったけど、結局続かなかった。これも頭の中に自分がギターを弾いてるシーンがあって、いつかもう一回勉強しようという妄想がある為、捨てられなかった。

という気持ちで断捨離が全く出来なかった。

2、

一方、嫁はハキハキとあっという間に8袋程のゴミを作り上げた。中には私が捨てるの勿体無いやんと思う物は何個もあった。

「まだ着れるのに、まだ使えるのに、なんて捨てる?」

「もう着るつもりないから、置いても仕方ないだろう。」

「今年買ったばかりじゃん、勿体無くない。」

「買って、着ただろう。この服の価値は果たしたじゃん。」

確かに、買った服を着て、それなりに価値を果たせたから、捨てても良い、と嫁の言い分は一理がある。

いや。買ったけど、一度も着てなかった私のやり方よりもずっと進んでる方だ。

でも何でだろう、何で私には捨てたくない気持ちが湧いてくるだろう。

3、

この疑問を悩んで悩んで思ったのは育てた環境の違いではないかとの事だった。

私は中国の田舎出身で、子供の頃家は貧しかったので、服や玩具等は親戚のお古いをもらったりしてた。だからまだ使えるものを捨てるのに抵抗があったのではないかと思った。

一方、嫁は日本で比較的に裕福な家庭で育てた為、金銭感覚が同じにはならないだろう。金があるので、欲しければいつでも買えるという感覚なので、逆にずっと保留する事に理解できないだろう。

そう思って、自分なりに納得して、嫁にもその考えを話した。

4、

「それは一理あるかもしれないけど、あなたが断捨離出来なかった理由はそうじゃないと思うよ。」と嫁が私を見て真面目そうな口ぶりで言う。

「ほんじゃどう言う事?」

「使わない物はずっと置いても場所をとるだけだ。約50平方の部屋で、家賃は毎月9万円。即ち1平方のスペースを占めると、毎月これらの不用品の為に1800円を払ってる。」

「ギターは約1万円で買った。しかし、14年間ずっと保管してる為、毎月1800円を払ってる計算でいくと、合計約30万円の保管費は実は発生してるよ。」

「いつまで払い続けるつもり?」

嫁の一喝は雷となり、私に落ちた。

5、

なるほど。

断捨離出来なかった原因は育てる環境等ではなく、私の考え方に問題があるのだ。

捨てるか捨てまいかは、その物の為にどのぐらいの費用を支払うつもりかで判断すべきだ。払うつもりがなければ、捨てた方が節約になるのだ。

しかし、その際に、勿体無いとかの感情で話をすると、主観的で測れない物に対して判断するのは難しい。同じくお金という物差しで測ればわかり易いのだ。


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