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自由に選べる遊びが性に合う

カメラは目で見えてるのと違う景色を捉えてくれる

自由に選べる遊びとして今山登りにハマっているんだけど、今日はもう一つ小さい頃からハマっているゲームについて。

PlayStationのゲームで機動戦士ガンダムバトルオペレーション2 というゲームがある。私はこのゲームを5年間でおそらく1,600時間ほどプレイしている。プレイ時間を見るとめちゃくちゃハマってるように思われるだろうが、何というか、日常になってて生活の一部のような感じで、別になくてもいいんだけど、ふと思い立った時にプレイしている。

このプレイスタイル考えてみるとすごい事だなと思う。日常に溶け込んでいるんだ。しかも据え置き機のゲームで。今のご時世簡単にいつでもどこでもアクセス出来るスマホゲームの方が時間を注ぎ込んでもおかしく無いと思うんだ。もちろん私が据え置き機をプレイしてきたファミコン世代だからというのもあると思うが、一応スマホゲームもやってはいる。しかしスマホゲームはすぐにマンネリに感じて辞めてしまう。一年以上続いたゲームは殆どない。

そんな私が、2018年の7月に開始されたバトルオペレーション2 をもう5年以上プレイし続けている。

どんなゲームかというと、モビルスーツ(最近はモビルアーマーも)という全長20m前後のロボットに乗ってTPS視点(自分の乗ってる機体の全体像を見ながら操作するいわゆる二人称視点)で戦うゲームだ。基本オンライン対戦でMax6人対6人で戦闘し、勝ち負けを競う。一回の戦闘時間は7分。この限られた数分をランダムで決められた見ず知らずプレイヤーとチームを組み戦う。終わったら解散してまた別の人とチームを組む。なので都度自分の立ち回りが変わる。
このゲームで扱える機体はもう数えるのも大変なんだけど後発のSteam版の発表で350機以上だからそれ以上がPlayStation版では出てるはず。毎週新機体出してるから年間50機以上は追加されてるのかな。狂気と言えるペースである。
機動戦士ガンダムには宇宙世紀という我々でいう西暦が存在し、バトオペ2 では一年戦争と呼ばれる初代ガンダム(uc.0079)からナラティブガンダム(uc.0097)までの機体がでている。(多分)
すごいよね。宇宙世紀の18年間で多分500機以上の機体が作られてるんだけど年間30機近く新機体が作られてた計算だ。まぁ、モビルスーツ製造メーカーは10社前後あったぽいので、そう考えると妥当なのかもしれない。(いやわからんけど)そしてバトオペ2 開発元であるバンダイナムコ社は1社で年間50機以上作り出している。

バンナムの開発陣は化け物か。

話は逸れたけど、バトオペ2 は発売されてからも毎週新機体が出続け、新しいプレイスタイルが生まれ、古いスタイルは淘汰される。しかし、現環境についてこれない古い機体は機体性能の再調整がされ、どの機体でも楽しめる工夫がされたゲームだ。今週も三、四年前に出されたリックディアスという機体の調整が入っていた。こんなゲームが世の中存在することに脱帽する。

このゲームなぜやり続けているのかと考えてみる。

  • レーティング制
    プレイヤーのスキルに合わせたレーティング制。私は現在S-(現在1番上のレーティング)とその一つ下のA+あたりをうろついている。やはりS -にいたい気持ちは有るが、カンスト勢(レーティングのポイントの上限に達した人)との力量は差は埋まるとは思えない。カンスト勢は化け物だ。
    私はこのただ単にゲームをやった時間で決めるのではなく、あくまでプレイヤースキルがレーティングを決めるという制度がシンプルで好きだ。

  • 毎週出される新機体
    シンプルな操作性のものからかなり上級者向けな性能のものまである。そして、マニアック過ぎて知らない機体を遠慮なくぶっ込んでくるクレイジーなラインナップは見てて飽きない。チェック入れるのが習慣になっている。ただ新機体はガチャなので、無課金者は手に入れれるかは完全に運次第。しかし、ゲーム内通貨(DP)やリサイクルチケットで一年以上前のガチャ機体はそれなりに買えるので何とかなる。(レアリティが高いと買えないモビルスーツももちろんある。)

  • 既存機体の性能調整
    これは何だかチェックしてしまう。古い機体で弱くて使い物にならなかった機体が大化けする時があるのでそれは試してみたくなる。DPやリサイクルチケットで買える機体が対象になる事も多いのでこの調整は初心者にも有り難いと思う。

  • 上手い人のプレイを見て取り入れれるか試してみたくなる衝動
    バトオペ2 には実況者が結構いてその人たちのプレイを見ると、この機体持ってるな、ちょっと試してみようかな、となる。
    ちなみによく見るのはオンドレヤスさん、小倉朝陽さん、おそばさん、オリビエさん、YJさん辺りかな。他の人もたまに見ます。

  • 好きな機体をやり込める
    ザクIIIが好きで1,000回以上乗ってるんだけど、もう手足の様に動かせるのは楽しい。追加されたのが古く、新機体には性能負けして環境的に厳しいけど上手く立ち回れればそれなりに戦果が出せる時がある。そんな時は古い機体だからこその喜びが有る。また新しいパーツがでると性能を巻き返せる事もあり、この慣れた機体をまた試してみたくなる。

どれも共通するのは、「ちょっと試してみたくなる。」である。最初ゲームに取り掛かる時はガッツリやろうとは思っていないんだ。何かチェックしたくてとりあえず電源入れてボチボチ始める。そしてちょっと試してみる。でも結果として長時間プレイしてしまっている。次はこうしてみよう、がループしている。

運営さんはバトオペ2 の時計の針を常に動かしているだけ。プレイするかしないかは自分の意思で決めれる。針は動き続けているので2週間も空けると何か環境の変化を感じる。すると探ってみたくなる。これがやり続けているポイントな気がする。

でもそんなバトオペ2 でも過去にかなり過酷なイベントがあった。それはランクマッチだ。今もあるんだけど、今のは後で説明します。ランクマッチは常設のレーティングマッチと違い、期間限定でポイントの多さを争う。その第1回目のランクマッチは前半3日間、後半3日間の合計6日間戦って得たポイント数を競うイベントだった。この時はプレイすればするほどポイントが貯まる(チームバトルだが、もちろん勝った方が多い)仕様だった。
結果として、第1回目に優勝したのは、先述の小倉朝陽さんだった。そして、圧巻なのが期間中ずっと生放送でプレイし続けていた事だ。要は一つのアカウントを複数人でする代理プレイ無しだ。プレイ時間が凄まじい事になってたと思う。私も参加したが、私のプレイ時間は多分6日間で30〜40時間ぐらいだったと思う。まぁ体力が持たなかった。結果は700位くらいだったのかな?余談だが、イフリート改がその時勝率が高い機体だったのでほぼこの機体オンリーでやっていた。ザクIIIの騎乗回数に抜かれるまでの3年間1番乗った機体をキープし続けていた。それぐらいやった。
この時のゲームスタイルはなんかもうbot化してた様に思う。楽しむとかではなく、ただポイントを稼ぐルーチンだ。効率を求めて強機体一択。時間と体力がある人は良いけど、多分大方の人はそんな時間取れず諦めていたんじゃないだろうか。要は現実世界の環境に負荷を与えるイベントであったという事だ。休憩すれば抜かれるんだから。
終わった後はイフリート改に乗らなくなったし第二回は仕事の出張も重なったのもあるけど殆どやらなかった。それ以降も少しだけやる程度。

こういうイベントは一時的に場を盛り上げるために他のゲームでもよくされるけど時間を捧げよと言われてる様で自分の意思で試行錯誤するのではなく、ただ単に同じ作業を繰り返すbotの様なスタイルにプレイヤーを落とし込む。
こういうのが苦にならない人は良いけど、私はどうもダメだ。
小倉さんも第二回以降は多分やってないんじゃないかな?(詳しくはわからない)第一回目は1番人々の記憶に残るからこの人はそれを見越して無理してたんだと思う。そして、一位というインパクトを今のYouTube人気の礎に上手くしたと思う。もちろん、S -カンストの人なのでプレイや機体解説は抜群に上手いのも人気の理由であり、むしろ今はその解説のわかりやすさ、トークの面白さ、プレイのうまさでファンが定着していると思う。何よりも人の注目を集めるという目的を達する為に第一回大会で一位を取ることに狙いを定め、やり抜いた事、つまり何が大事なのかを見抜く力とやり遂げる意志がこの人の真骨頂だと思う。それはゲーム内のプレイにも現れていると思う。
この力はサッカーの中田英寿元選手がローマのデビュー戦でオーバーヘッドで点を決めたのと似ている。ファンがついた後は好きに出来るからより個性も出せて飛躍に繋げていると思う。

ちなみに今のランクマッチは2日間行われ、1日に10回まで挑戦でき、その各日の上位3つの合計ポイントで競うだけに変わっているので気軽ではある。戦闘もチーム戦ではなく、16人の中で一位を目指すソロのバトルロワイアル形式に変更された。
第二回以降運営さんは第1回のランクマッチに対して反省の弁を述べて改善をしつづけていて現在の形になった。この姿勢が支持を受ける要因の一つでもあると思う。

私の個人的な嗜好からくる意見でしかないけど、どうも時間を取らせようとするのが前面に出たゲームは苦手だ。スマホのデイリー任務にやたら時間取られるのとか単純作業の押し付けで時間を奪うゲームもだ。バトオペ2 のようにちょっと試してみたくなる、そんな工夫が凝らされた、こちらの気分に合わせて自由にプレイするかしないかを選べるゲームが、山登りと同じで自由に選べる遊びと通じ、個人的には性に合うようだ。

最後にここ何年かでめちゃハマったゲーム並べてみよう。

  1. ヴァルヘイム

  2. デスストランディング

  3. サイバーパンク2077

  4. ホライゾンゼロドーン

  5. ファクトリオ

とりあえず100時間以上プレイした上位五選はこんな感じかな。この中でもヴァルヘイムは頭一つ飛び抜けてるかな。建築が面白くて街を作ろうとしたら時間が溶けてた。多分500時間くらいやってると思う。
逆にサブ要素にミニゲームが沢山というゲームはめんどくさくてあんまりやらないかな。
FF16はメチャ面白いんだけど、ちょっとだけやろうとは思えない、映画見るような覚悟を決めないといけないくらいなゲームだったので逆に手がつけにくく、いまだにクリアしていない。終わりたくないくらい面白かったんだと思う。ハリーポッターもそうだったな。

ひたすら続けてるゲームはちょっと工夫したいとか試したいとかが出来、終わりは自分で決めるゲームであるとも言えるのかな。

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