5大総合商社〜住友商事2〜

5大総合商社の4社目、住友商事の第2弾です。

第1弾はこちらです↓


第1弾のまとめは、資産額が営業債権・棚卸・関連会社株で増えたことが見えてきました。
CFも営業で稼いだ分を、関連企業の株式取得に充当していました。

伊藤忠商事と類似のパターンですね。

では、住友商事はどのセグメントで稼いで、どういう企業の株式を取得したことで今後の戦略を考えているのか?

分析してみます!

と、意気込んで読み始めたら、まさかの冒頭に全ての結論が書かれていました。

まず、増収について。

「コアビジネスが着実に資金を捻出している」

というような記載がありました。

総合商社は、エネルギー、不動産、金属、インフラ、メディアと多岐に渡ってお仕事されています。
これら全てがコアビジネスとなります。

コアビジネスの中にも、円安による利益が出たり、円高による利益が出たり、色々打ち消しあったりもしています。

それでも、各々のコアの中から総合的に利益・キャッシュを捻出しているのは素晴らしいことですね。

このような総合的な増収により、売掛金・棚卸・買掛金が増額し、資産が膨らんだ形となっています。


では、投資はどうか?

国内不動産案件・住友精密工業の公開買い付けを行なったと記載があります。

住友精密工業のTOBというと、昨年11月に記事が出ています↓


住友商事の販売網を活用するために、精密が完全子会社化されたのですね。

企業も恋人も、くっついたり離れたりしますが、

どちらもその時代、生活環境により、適合させているのですね。

ここで、住友精密工業の有価証券報告書を覗いてみます。

業績は
2018/3 472億円
2019/3 489億円
2020/3 510億円
2021/3 414億円
2022/3 438億円

と、推移しています。

コロナ前までは順調に伸びていたようです。

住友精密工業は航空とか宇宙とか、その辺りをコアとしているようです。

世界各国が有事に備えて軍事予算を上げていくような環境を考えると、
詳しいことは分かりませんが、
住友商事の販売網を活用して受注案件を取得するのはグループ全体の利益になりそうな気がします。

住友グループのフォーカスしている先が見えた気がしますね。

今行っている分析は総合商社なので、各社かなり広いジャンルの話にはなっていますが、
各社フォーカスしている点が異なるのは面白い点ですね。

三菱は電気ソリューション・金属
三井は不動産
伊藤忠は脱炭素に向けた日立建機との取り組み
住友は精密を買取りし、お互いの強みを世界へ向けていく

ざっくりとこんな感じでしょうか。

そういえば住友商事は昆虫食の先駆けとして、
昆虫を肥料に使用するというような記事が日経新聞にも出ていました。


今後の活躍もどうなるか楽しみですね。

明日はいよいよラスト、丸紅です!

どんな内容が出てくるんでしょうね。

楽しみです。

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