5大総合商社~伊藤忠商事編2~

昨日の伊藤忠商事の続きです。


https://note.com/abikozaikei/n/n06db1a7e3dbc


本業により、売掛・棚卸・買掛が増えたこと、
本業で稼いだお金で関連企業株を買ったこと、

が、ポイントとして浮かび上がってきました。

では、

数字だけを追って見た点を、

チェックしてみましょう!

まずは、資産を1兆円増やしたわけですが、どのセグメントに増やしたか?

資産を減少させたセグメントはなく、全セグメントに割り当てています。

目だって大きく資産を増やしたセグメントは、
・ 機械
・ エネルギー・化学品
・ 食料
です。

主だったところで、
三菱が電気ソリューションや金属関連
三井が不動産
であるのに対し、伊藤忠はこれら3部門です。

機械は、航空機・自動車などの販売増により13.2%増収。
また、日立建機の株式を取得してることから資産額を増やしています。

エネルギー・化学品は、エネルギー価格の市況価格上昇で24.1%増収。
エネルギー関連の営業債権・蓄電池関連の棚卸資産が増加したそうです。
売掛・棚卸あたりの話はここに通ずるようですね。

最後に食料。
食料関連も市況価格上昇で8.0%増収。
こちらも食品流通関連の営業債権、棚卸が増加したようです。

これらを見ていると、
積極的に何かを投じて資産が増加したというよりは、
売上が増収してきたことによる、売掛・棚卸・買掛の増加というのが見えてきます。
(実際に前回記事の資産増の内訳もそうでした)

全体として好調であることが見えてきます。

キャッシュフローの説明も見ておきます。

投資活動によるCFは、日立建機の株式取得、北米住宅用構造材関連事業の取得、金属でのカナダ鉄鉱石事業への投資などが主だそうです。

総じていうと、
ものすごくわかりやすい四半期報告書でした。

逆に三井物産はちょっとわかりにくかったかな。。。

前の記事で書きました。
バフェットさんはわかりやすい事業に投じたい、と。

その意味では伊藤忠は見えやすいのかなと思います。



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