5大商社~伊藤忠商事~
バフェットさんの買い入れ対象、日本総合商社株 5大商社の伊藤忠商事編です。
ここではざっくりと四半期報告書の貸借対照表とCF計算書から読み取れることを想像しています。
あくまで分析なので、合ってるかどうかはわかりませんのであしからず。
では今日は3社目の伊藤忠商事です。
この会社は、5大商社の中でも、資源系への依存度が低い若干特殊な商社であるようです。
早速貸借対照表を見てみましょう。
資産の部です。
12兆から13兆へと1兆4千億円増えました。
うち、
流動資産が8千億円
非流動資産が6千億円です。
流動資産の8千億円うち、
営業債権が3千7百億円増、
棚卸資産が約4千億円増。
営業債権っていうのは、中小企業に置き換えると
売掛金・でんさい・受取手形 みたいなものです。
つまり、
売掛金・在庫が各々増えたということですね。
ということは、結構増収したのでしょうか。
売上が大きく増えるとこの2つが増えがちです。
(ちなみに、粉飾して売り上げを大きく見せると、この2つの数字が増えていくのがすぐバレて後々説明がつかなくなりますw)
非流動資産はどうでしょうか。
6千億円のうち、
持分法で会計処理されている投資がおよそ5千億円増。
関連企業の株価が上がっているのでしょうかね。
設備投資を大きく行った様子は見受けられません。
続いて負債の部へ行きます。
負債全体として、8千億円増。
うち
流動負債が7千7百億円
非流動資産が4百億円増加。
主に、流動ですね。
流動ってことは、長期的なものではなく、この1年くらいの短期的な債務が増加したということです。
流動負債のうち、大きなところが営業債務およそ5千億円、
社債・短期借入金が1千7百億円増。
売掛・棚卸・買掛が3本揃って増加したということは、
本業に大きな動きがありそうですね。
そして、純資産を見ていきます。
資本合計6千億円増です。
資産合計が1兆4千億円増えたと書きましたが、
内訳は
負債が8千億円
純資産が6千億円の増加をした
ということですね。
純資産6千億円増のうち、
利益がおよそ5千億円。
自己資本比率も39%と横ばいです。
資産が増えたけど、ちゃんと純資産の比率も変えずに動ける大手はいつもすごいなと感じます。
最後にCF計算書です。
営業活動で6千億円増やし、
投資活動で4千億円を投じ、
財務活動でおよそ3千億円を返済した。
という感じでしょうか。
注目すべきは、
投資活動4千億円のうち、
持分法で会計処理されている投資の取得による支出に3千億円を費やした
という点です。
どのような関連企業をいくつか買ったのでしょうか?
そこから会社の方向性は見えてきそうです。
長いので、
明日、その方向性について、四半期報告書の記載文書から確認していきます。
とりあえず、
何も伊藤忠商事の事を知らなくても、
数字だけを追うとここまで会社の動きが見えてくることがわかりますね!
日々勉強になります。
さて、昨日はオリエンタルランドに行きました。
なにやら向こうの方で怪しい工事を行い、アトラクションを作っているのが見えました。
2年くらい前に、オリエンタルランドの分析をしたことがあって、
そういや駐車場に何か新しい物を建てるような話が報告されていたなと思いまだしました。
もう公開されているんでしょうか?
よく知りませんが、いずれにしろ楽しみなことに変わりはなさそうです。