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昼から彼女が友達と遊ぶので、僕も一緒に出て行って、武蔵境で休日を過ごそうと思う。
美味しそうな画像をインスタにアップしていたカフェの前にいくと満席で、お腹も空いていないので、しばらく歩いていくと、すぐに熱射で頭がぼうっとしてくる。武蔵境の教習所が見えて、誰でも使えるというトイレがあったので、入って、待合室で少し涼む。確かここは、弟が免許を取ったところだ。大きなテレビジョンの前で、高齢者講習を受ける高齢者たちが間隔を置いて座っている、「13時になりましたら上の方で認知機能の検査を受けていただいて、その後講習になります」
食欲は感じていなかったが、何か食べた方がいいと思って、手打ち麺のラーメン屋に行く。カウンターの目線のところに、何の出汁を使って、何の小麦を使って、チャーシューは如何様に調理しているかを独特の文体で書いてあることがよくあると思うが、僕はそれをじっくり見て、想像しながら味わう。そうすると最初の3口くらいは想像と味を混ぜて、楽しむことができる。奥の方に羅臼昆布を嗅ぎ取ることができたりもする。
どうしても彼女が帰ってくるまでの時間潰しのように考えてしまうときもあって、いや違う、僕は自由に休日を楽しんでいるのだと思い直す。そのくせ、少しロスタイムがあると「これで時間を潰せたからよかった」と考える。
いつもなら戻らないが、先ほど満席だったカフェに戻ってみると座れた。夫婦でやっているところで広告とは違って無骨で、真面目なカフェだった。1時間ずつ5席分の客をとっているみたいだ。
その後は歩いていられる気候じゃないので、図書館に行って本を読む。図書館がいちばん安く時間を潰せる。大きな窓の前のソファ席、窓からは視界の下半分が木々の梢、上半分が快晴の空。隣の席のご老人は机に裸足の足を投げ出して「Will」を読んでいる。10分に1回意識がなくなる。そしてまた「監獄国家中国」のコラムを読み始める。漁師が来ているような網のジャケットを着ている。
フロアを変えながら本を読み続け、そろそろ歩ける時間かな、と思って外に出ると、17:30で涼しい。
まだまだ明るく、長い日が落ちるのを、これから全て感じることになる。
武蔵野赤十字病院を見て、新小金井、東小金井、それぞれのブックオフ、駅校舎や周りの景観を見て、レバーの生姜焼き定食を食べ、野川公園、国際基督教大学を見て行った。
先に彼女の家に帰って、シーツと毛布を取り込み、駅に迎えに行くと、喜んでいた。
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