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今日は晴れるので自転車で行こうと昨日から決めていた。
幹線道路の脇の歩道を走っていく。車道は危なくて出られない。所々狭く、対向の自転車や歩行者、脇道から横断しようとする自転車に神経が擦り減る。そしてとにかく暑い。汗が噴き出て、ぬるい湿気が風になって服を押さえつける。自宅から40分ほどで病院に着くが、もう、自転車はやめようと思った。血糖値が下がり、血圧が上がり、粗雑な頭になる。外界がぼうっとする。汗でかゆい。クーラーの効いた院内での方が汗が多く出る。

昼の休憩時間が長くて、その間、せっかくなので自転車で周りを見にいく。
横浜から大船の方にかけての地形で特徴的なのは、小山が多くて、その小山に沿って住宅地がある。あんな高いところにあって不便じゃないのかといつも思う。いつも三ツ池道というバス停で降りているが、その三ツ池というのが何なのか、Googleマップを見るとわかり、それは三ツ池公園というのが近くにあるからだ。名にし負う三ツ池が、上池、中池、下池とあり、それを取り囲むように楕円形に遊歩道が巡らせてある。池自体は大した見ものではないが、森が深い。桜の木が厚い葉を茂らせている。ドクダミの匂いがする。樹液の、溢れたポカリスエットのようなぬるい、甘ったるい匂いが時々する。紫色の帽子を被った幼稚園児たちが10人ほど、3人の保育士に連れられ歩いていくのを追い抜いた。追い抜く時に保育士が「ちょっと今日おしゃべりが多くて、だいぶ歩くのが遅くなっちゃっています。これからちょっと頑張って、おしゃべりをやめて、歩くのに集中しましょう」と訓示していた。訓示の直後、園児の1人が「ねぇー、〇〇くん!!」と喋り出し、「喋らないよ」と注意された。
園内にテニスコートがあり、中高年で白熱していた。僕の母親も週4でテニスに通っており、熱心すぎて慢性的に腰を痛めるほどだ。さまざまな整体に通い、この間はカイロプラティックにも行っていた。効き目がないが10回の通しコースで、勿体無いから通い続けたという。結局良くはならず、10回目に「良くならないみたいなんですが」と言うと、カイロプラティックの施術師から「まぁそういうこともあります。長く続けるといいんですけどね」と言われたそうだ。

10分ほど歩くと下池の淵の、公園の折り返しの部分に、遊具がまとめられた空間があって、崖の方に階段で登っていって、それからパイプが敷き詰められた長い滑り台がある。今日は調整中のようで看板とカラーコーンで階段が封じられていた。一組の父子がいて、内緒で滑っていた。

実習が終わって、自転車で帰り、汗だくの服をそのまま洗濯機に入れ、回した。今日まとめて洗濯しないと、つぐにいつ干せるか分からない。我慢できなくてシャワーも浴びる。
上がったところで、そういえば今日彼女と夜に会う約束をしていたことを思い出し、急いで準備して東京駅に向かう。彼女の親が新幹線で東京駅にくるというので、それまで夕食を食べるということだった。
Googleマップで¥マークを一個だけつけて飲食店を探すと、八重洲の地下にある、珉珉というチェーンの中華屋がヒットしたのでそこに向かう。1000円のビール・餃子・きゅうりのたたきセットを一つだけ頼み、油淋鶏の小サイズ、チャーハンも頼む。平日だし、そんなに食べるわけじゃないので、ビールは黒ラベルの生を2人で分けて飲む。チャーハンは焦げたネギが美味しく、油淋鶏は黒胡椒がチープで美味い。餃子は薄皮の棒餃子みたいな形で、すぐに具が溢れる。

八重洲の地下を散歩して、貢茶を見かけたので入る。チャーリーとチョコレート工場のメインビジュアルのような赤い床、赤い天井、注文口までのスロープはボーリング場の床みたいだった。ホットのルイボスティーにタピオカを入れてもらうが、ホットだとタピオカは下に溜まるだけだ。ルイボスはカップの味が移っているような気がした。彼女は学割で黒糖ミルクティーを飲んでいた。それが一番いいだろう。学割があるなんて知らなかった。中国人のカップルが、店内でしきりにツーショットを撮っていた。



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