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園芸場にいくと、山間キャンプの朝を思い出す天気だった。
午前は涼しくて、午後から暑くなる予報。
虫除けスプレーが回されて、腕と首につける。園芸の土に乗り込むと、腕の周りに無数の蚊が飛び回って、スプレーに防御されて体毛から奥には進まないで纏わりつくだけだった。足元にはダンゴムシと蟻がたくさん列を作っている。トマトの周りの雑草を抜く。トマトは一個だけが赤く色づいていて、来週収穫するらしい。僕は生のトマトが食べられないから助かったと思う。Y字に分岐する枝の間の新芽は、取り除いた方がいいらしい。間引く。

料理の担当になり、前回のレクリエーションで余ったナスとピーマンを賽の目に切った。「慣れてますね」と言われ、「一人暮らしなので」と答える。他の利用者さんが後ろから見て、スタッフに「男の子なのにすごいですね」と言っている。「直接言ってあげてください」
収穫した春菊を利用者さんが洗い、切った。それと僕の賽の目野菜を鍋に入れ、割下で煮る。ティースプーンで味見すると、ふりかけのように濃かった。小鉢に分けて人数分まわす。ティースプーン4杯で終わる。

午後は16時までフリーだったので、生田の方にいき、藤子F不二雄ミュージアムにいく。休館日だった。岡本太郎美術館の方にする。
生田緑地は小山のようになっていて、森が道路ま迫ってきている。専修大学の研修寮があって、廊下に汚れたアンテナが置いてある。落ち葉が多い。ベランダを見ると干されているものはない。誰もいないように見えるが、カーテンが引かれている部屋がある。湿度で蒸されて、汗だくになる。Googleマップが示す位置にくると、森の中を登っていく階段がある。樹冠が濃くて全体が暗い。すぐに平地に着くだろうと思って、登り始める。階段は木でできていて、湿って、腐れかけているように思える。腐った木の匂いがする。アメンボみたいな体格の蚊が無数に茂みから出てきて、腕に顔に纏わりつく。虫除けはもう、汗で流されてしまっているのか。1つ目の階段を登り切ったところで、さらに急な階段が現れ、2秒ほど迷ったあと、引き返した。
汗が電車の冷房で乾き、また汗をかいた。
16時に大学にいくと、やる気のない先生のレクチャーで、穴埋めのプリントを、凄まじい速さで送っていき、大半を飛ばして、逃げるように帰っていった。



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