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今週は登戸の病院に実習に行く。
多摩川を渡って、今度は多摩川を遡行する。
東京側で言うと多摩区や調布の座標。それの神奈川側。
登戸には小田急と南武線が乗り入れている。小田急は登戸から和泉多摩川の間で多摩川を乗り越え、南武線は南多摩と府中本町の間で多摩川を乗り越える。多摩川を乗り越えるポイントが点在していて、同じ座標で直線距離が短くても、大回りをしなければならないポイントも存在する。

登戸の駅は、多摩川口と生田緑地口という出口があって、多摩川口はすぐに堤防に行き着く。生田緑地側には藤子F不二雄ミュージアムと、生田緑地の中に岡本太郎美術館がある。

実習は、同時期に他の専門学校から看護学生も来ていて、病院のスタッフに共に自己紹介に回る。「〇〇学校から来ました学生4名と」の後に僕が「〇〇大学から来ました学生3名です。よろしくお願いします」と続けるルーチンが、何度もやっていくうちに形成されていく。その挨拶以降、看護学生たちと会うことはなかった。

病院の開設50周年記念に作られたビデオを見る。
「当時は病院の周りは梨や柿の畑が広がっていて、今とはだいぶ異なった見晴らしだったと思われます」
さまざまな時代にとられた写真が、スライドショーのアニメーション、四角い写真が丸く、中心からボヤッと現れて、画面を埋めていく。

午後は書道のワークショップに参加し、2時間筆を持って書いた。最初は赤字で書かれた手本をファイルから選んで、それを書写する。みつをの書画があり、一番面白かったものを選んで書くことにする。「なみだで洗われたまなこはきよらかでふかい みつを」がいちばん面白かったので小筆でゆらゆらさせて書くとあまりおもしろくなかった。それから「最速最強」と書かれた手本を見つけ、それを書写する。書写に飽きて、思いついた文字を次々に書く。「坂上忍」「加護亜依」「加護亜依が喫煙写真を撮られたときに乗っていた草津温泉に向かうレンタカー」

書道は想像より疲れるので家に帰ると20時まで眠ってしまった。目を覚まして、自転車でスーパーに行って手羽元を買った。焼き色をつけて、みじん切りの玉ねぎとにんじんを炒めて、ルーを入れて、カレーにした。
「今日の日記何を書くのか気になる」と昨日彼女に言われていた。
それを書いた。よく書けたとおもった。


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