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愛馬、スぺさん

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2年前から、愛馬(サラブレッド)と暮らしている。

名前はスペシャルサンクス。みんなからは「スぺさん」「スぺちゃん」と呼ばれている。現8歳(もうすぐ9歳)の牝馬で、引退競走馬だ。

彼女との毎日は苦楽の連続、成長があれば失敗もあり、怪我や病気に悩まされることはしょっちゅうで、何だかんだ苦労の方が多い気がしなくもない。

でも楽しい。幸せだ。彼女と出会えてよかったと、心の底から愛しさが沸き上がってくるような毎日を噛みしめている。

これまでもFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSで彼女との暮らしを投稿してきたが、どちらかといえば写真がメインの「発信」で、「記録」として残そうという意識は薄かった。

そんな筆不精な馬飼いが重い腰を上げて、こうして慣れない文章を綴り始めたのには動機となる出来事があったからで、今年(2020年)晩夏からはじまったスぺさんの立て続けの不調がそれに当たるのだと思う。

後の記事で詳しく綴っていく予定だが、さわりだけ書くと馬の第2の心臓と呼ばれる蹄が中で炎症を起こし、それをきっかけに様々な疾患に見舞われたのだ。幸いどの症状も軽度で済み、当人(馬)が痛みに悩まされた期間がそう長くはなかったのが不幸中の幸いだ。

不調を招いた原因の特定と改善、獣医師や装蹄師への相談、そして治療と、出来ることは大体やってみたと思う。その間の気力、体力の消耗具合は本当に半端ではかった。財布を出て行った諭吉さんの枚数も半端じゃなかった。

これらの記録を残すことが、もしかするとどこかで馬と関わっている・あるいはこれから関わりたいと考えている方の役に立つかもしれない。そう考えるようになったのは、私自身も情報収集の際、ネットの力に大いにお世話になったからだ。

馬の症例・事例に関する(日本人向けの)情報量は正直多いとは言えないが、藁にも縋る思いで調べ、辿り着き、試した方法が上手くいったときの安堵と感謝の気持ちは、筆舌に尽くしがたい。

私がここに残す情報がいつかどこかの馬や人の役に立てるなら、それは決して悪いことではないなと、そう思うのだ。

ここまで読み返してみて、当初考えていたよりも固めの文章になってしまったとやや後悔しているのだが、スぺさんとのゆる~い感じの日常も綴っていく予定(未定)なので、あまり期待せずにお待ちいただければと思う。

ここまで書くのに1時間以上。来年の目標は「もっと読書をしよう」に決めた。うん、今決めた。

お読みくださりありがとうございます! いただいたサポートは全て、スぺさんの飼い葉代・馬具代に使わせていただきます。