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馬の救急箱①

馬飼いあるある
「馬の救急箱が自宅よりも充実している。
     何なら人の手当ても馬箱でやってしまう」

という訳で、今回と次回の二回に分けてスぺさん救急箱の中身を紹介していこうと思う。

馬に関わっている方ならば重々承知のこととは思うが、中には馬術大会や競馬において禁止されている物質を含む薬品も存在しているため、使用には必ず獣医師、そして責任者の判断を仰ぐこと。

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書ききれなかったものもあるが、概ね中身はこんな感じ。

・バナミン(フルニキシン)ペースト
馬用非ステロイド系鎮痛抗炎症剤。鎮痛・消炎効果のある経口投与薬。乗用馬では疝痛に対して使用することが多い。
疝痛発症時には、痛みを和らげ馬の不安を取り除いてやることが大切なので、即効性のあるバナミンペーストは本当に頼りになる。
ただしタイミング・使用量を誤ると、変位疝など重篤な疝痛の発見が遅れることにもつながるため、使用前に獣医師へ相談することが肝要。

・希ヨードチンキ
消毒薬。ドラッグストアで入手可能。傷口の消毒には刺激が強いのであまり使わないが、蹄叉腐爛や白線裂など蹄疾患には万能(と思っている)。スプレーボトルに入れておくと、狙ったポイントに素早く的確に振りかけられるので便利。

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・焼ミョウバン
硫酸アルミニウムカリウム。よく漬物づくりに使われる白い粉末。ドラッグストアやスーパーで入手可能。馬の大先輩に教えていただいた方法なのだが、軽度の傷には洗浄→消毒後に焼ミョウバンを付けると清潔に保つことができ、治りも早い。スぺさんの治療にも重宝している。

・抗生物質入り軟膏(テラマイシン・ドルマイシンなど)
外傷の感染症・化膿の予防と治療に。ドラッグストアに行くとテラマイシン、ドルマイシン、フルコート、ベネトベートなど様々な種類がある。ステロイド成分を含むものと含まないものがあり、目的に応じて使い分ける。
馬の外傷、特に下肢の傷は炎症を起こしやすいため、念入りな洗浄と感染症の予防が必須。少しでも不安があれば、早めに獣医師に相談すること。

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・アイスクレイ
塗る湿布。馬具屋さんで購入できる。ペースト状になっており、冷やしたい箇所に直接塗布する。
おススメは創傷などの外傷にも直接塗れるもの。安価なものではないが、あると重宝する。

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・消炎剤(ボルタレンなど)
捻挫や打撲による炎症に。ドラッグストアで入手可能。


次回に続きます。

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