今ここで飛び立ち続ける蝶

長澤 靖浩
2017年5月10日 ·
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『蝶を放つ』を読んだ女性読者(今はIT関連の仕事、以前は国際的な経済開発の仕事をしていた人)からもらったメッセージにあった話なんだけど
まだ一〇代のとき、蝶が掌から飛び立つ夢を見た。その感じは、「今ここ」がすべてであり、大切なんだという圧倒的な感じを伴っていた。臨死体験ではないんだけど、久しぶりに思い出した。
ってことを聞きました。
僕は
それはひと呼吸ごとに死に、ひと呼吸ごとに生まれるという意味で、(本当に心肺停止してする臨死体験とは異なるけど、)ある種の臨死体験だと思う。そうでなくても、神秘体験とか宗教体験とか呼べるものだと思う。
と返事しました。そのことはそのとき詩に書いて小さなコンクールで優勝したそうで、それが書いてあるノートを見つけたら、写して送ると言ってくれました。
おもしろいな。


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