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君が代原歌はダメな歌のサンプルだった

若林暁子さんの書き込みよりメモ。

(以下引用)

(『全対訳日本古典新書 古今和歌集』片桐洋一/訳・注 創英社)によると、

淵変為瀬之声  寂々閇口

砂長為巌之頌  洋々満耳

この対句になっている部分は、前者が歌番号933の歌を指していて、後者が343(わが君…)を指していて、933(世の中はなにか常あるあすか川昨日のふちぞ今日は瀬になる)のような『無常を嘆く声はひっそりと途絶えてしまい、343のような、さざれ石が巌となるまでをことほぐ祝い歌のみあふれるばかりに耳に聞こえて来る。』 

思継既絶之風、欲興久廃之道

(既ニ絶エニシ風ヲ継ガムト思ヒ 久シク廃レニシ道ヲ興サント欲ス) 

『だから、かくのごとく既に絶えてしまった歌をよむ風習を継ごうと思い、久しくすたれてしまっていた歌道を再興しようとするものである。』

と、解釈されています。『』内は同書、p449からの引用。

(引用おわり)

つまり古今集真名序によると、君が代の原歌、我が君は・・・の歌は、しょうもない歌の代表として古今集に収録されたことになる。このことに注目した君が代論を今まで読んだことがなかったのは、迂闊だったのか、本当に誰もフォーカスして書いてないのか。ちょっと調べてみたいと思います。

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