発句 定から滅へ

発句 定から滅へ

木洩れ日や定から滅へ白障子

白い障子に庭木の木漏れ日が揺らめいている。
「やさしさに包まれたなら」でそれを「メッセージ」などと歌ったユーミンは人間の思考回路に侵されている。
それは私たちを深い禅定=三昧に誘っていく。
しかし、日が陰り、やがて沈むと、その木漏れ日すらもなくなって静かな闇に包まれる。
それはもはや、心が一定の状態に静まっているだけではなく、
心身のすべてが滅したニルヴァーナ=涅槃である。
AUM

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