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君が一人で韓国に行くといったとき 微かにイヤな予感がした 素敵な韓国の男性とでも仲良くな…
広い木立の中の たったひとつのテント 屋根の黄色いシーツに 朝の木漏れ日が揺れて 萬の種類の…
光の波紋 きよらに 静寂に やすらかに どこまでも広がり 果てのない 気づき 透明な光の水面(みなも)に 流星のように 走馬灯のようにきらめく 赤ちゃんの笑い声 爆撃音と叫び声 愛のいとなみに披いた唇 飢えと凍えから救われて走り回る子犬 行き倒れて空を見上げる瞳孔 あなたの背中に もう一度そっと手を置くため 静寂を破り 細胞を震わせ 息を 息を 息を 吹きかえして戻る 煩悩の林 私の大好きな 青い星
息を引き取る 臨終 目を閉じて 息を吸って 吸って 吸って 吸った息が吸い込まれていく 遥か奥…
アギャーという声で世界にこんにちは。 幼い私は、この世の光の中ですべてのものに「こんにちは」を言って回ったのです。小さな指でゆびさして「あ、あ、あ」と言って回ったのです。 おかあさん、おとうさん、おにいちゃん。隣の犬、庭の雀。近所のおばちゃん、幼稚園の先生、たくさんのお友だち。 線路を走りぬける電車。見上げるようなビルディング。その遙か向こうを流れる雲。 まぶしい太陽。さえわたる月と星々。 少し大きくなって、一人旅するようになってからは、世界中の人々に「こんにちは」