天国の扉 ボブ・ディラン 長澤靖浩訳
幼いとき、門真市の家の近所で殺人事件がありました。
「人が死んでる」と友だちが呼びにきて、警察より早く、そこへ行きました。
狭い路を抜けるあたりに男は天を仰いで倒れていました。
瞳孔が散大して、限りなく透き通った目に空が映り、雲が流れていました。(後で知ったのですが)彼は弟に刃物で胸を刺され、殺されたのです。
しかし、その目のなんと透き通っていたことでしょう。
私は、彼は今、死の向こう側を見ているのだと思いました。
その後、ボブ・ディランの「天国の扉」を聞いたとき、その目を思