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パートナーシップ戦略で描く、世界80億人の健康寿命の延伸

こんにちは。Ubie共同代表で医師の阿部( @Ive0209 )です。今年の夏はあまりにも暑く、永遠に終わることがないんじゃないかと思ったくらいですが、めっきり涼しくなって、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだなと思いつつnoteを書いています。

本日UbieはGoogleからの資金調達を実施しました

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」ことを目指し、そのためにはGoogleのようにスマートクリエイティブな発明を自在に生み出せる企業文化を作らないと!という気持ちで会社を運営してきた私にとって、感慨深いものがあります。私はGoogleはもちろん、企業で勤務した経験もないのですが、「How Google Works」を読んで企業文化を作り、「Measure What Matters」を読んで目標設定を学び、「情報経済の鉄則」を読んでデータビジネスを構想したので、知見の面で巨人の肩の上にのせていただいています。タイトルでもある「パートナーシップ戦略」についても、Googleの書籍から学ばせてもらったものです。例えば、当社の株主様である医薬品卸大手スズケンさんには、2020年から創業事業の医療機関事業にて販路を拡大いただいています。

現在Ubieは医療機関でのサービス導入1700件以上、生活者向けサービス1200万MAU、グローバルメガファーマの8割でご協業いただけるまでに成長しています。そして今回、光栄にも事業の面でもGoogleという巨人の肩の上にのることにより、日本の医療現場と患者さんの体験を抜本的に効率化し、接続をシームレスにして、様々な理由から起こる患者さんと治療のミスマッチの問題に終止符を打っていきます。現在、そして来年2025年にかけてUbieが取り組む「医療現場」と「患者さん」の体験の効率化について、(全て、ではないのですが)ご紹介していきます。

生成AIという銀の弾丸で医療現場の根本課題を解く

私の初めての職場は大学病院で、みなさんのイメージの通り昼夜もなく医師として働いていました。本当に忙しいのですが、その原因は患者さんの容体の急変や予定手技よりむしろ書類業務でした。入院時・退院時・患者説明時etc…とにかく毎日書類の山が自分の目の前にありました。医療者の貴重な時間のうち、大半は業務システムへの記載に取られているわけです。

長らく働き方改革の対象外とされてきた病院にもその波が押し寄せ、また同時期にはコロナ禍による受診控えで、病院経営は60%が赤字(*)となってしまいました。つまり、より短い時間で同じどころかより大きな成果をあげなければならない状況になってしまったわけです。

後列右から3番目が研修医時代の私です

(*)2020年度(令和2年度)病院・診療所の経営状況(速報)│独立行政法人福祉医療機構

「患者さんを診ることに使える時間を捻出するために記載業務を最小化できないか」。この課題に対して、Ubieは創業サービスとしてAI問診をローンチしました。外来の業務効率化を進め、外来部門における10%程度の業務効率化を成し遂げることができましたが、大病院の80~90%の人が働く本丸である入院部門に向けては、提供できるソリューションを持ち合わせていませんでした。その中で登場した生成AI。ハルシネーションの制御やセキュリティ等の課題はありましたが、抜本的な解決が見えました。今回UbieがWGのリーダーを務めるJaDHAにおいて生成AIのガイドラインを策定し、安心かつ便利に使える生成AIサービスをローンチし、九州大学病院様にも導入をいただいております。そしてこのたび、Googleと生成AIを含むデジタルイノベーションを活用し、日本の医療システムのデジタルトランスフォーメーションを進めて参ります。

そして病院と生活者を、パーソナライズされた医療体験でつなげていく

医療においてはその専門性の高さから、患者さんが適切な判断をすることは容易ではなく、手遅れとなることで不幸にして亡くなってしまう方もたくさん診てきました。Ubieが不調時やその後の患者さんに関するデータを集約し、それに基づいたパーソナライズな情報を提供することで、適切な医療機関へのシームレスな受診を実現します。Googleがホリゾンタルに、Indeedが人材のバーティカルなドメインで情報を整理して使えるようにすることを実現したように、我々は医療という巨大なドメインで、世界中の情報を整理して使えるようにしたいと思っています。

1つ付け加えると、医療は実際の医療機関で提供されるものが大部分なので、web上で完結することはあり得ません。全てのステークホルダーと連携して情報のマッチング確率を最大化するにとどまらない、ソリューション群も利用可能にするエコシステムを構築して、健康寿命を延伸していきたいと思っています。ありがたいことにUbieの生活者向けサービスが月間1200万ものユーザー様にお使いいただけるようになる中で、「一緒にやりましょう!」とお声がけいただけるパートナー様が非常に多くなってきました。近々続報もお出し出来ればと思っております。

<症状検索エンジン「ユビー」を通じて適切な医療を受けられた方の事例です。こうした方をもっともっと増やしていきたい。>

巨人の肩の上から、世界のインフラになるサービスを作りませんか?

世界を見渡しても、適切な医療への案内をトータルに可能にしたソフトウェアは未だありません。どの国でも医療はGDPの10%前後を占める主要な産業ですので、世界の健康インフラを日本から作れる可能性があると私は創業時から思っています。またゼロから構築しようと思うと何年、何十年とかかるような機会をパートナーシップでレバレッジ出来る状況にもなってきました。ぜひご一緒に前人未到の世界のスタンダードとなるようなサービスを作りましょう!!お待ちしております!!

【Event】Googleから資金調達を行ったUbieが考えるスタートアップの勝ち方

今回の資金調達とそれによる合意を通じ見えてきた、弊社事業・プロダクト戦略における、これまでの成長ポイントや今後の課題、それに対する戦略・勝ち筋など、我々自身が考えるスタートアップの勝ち方を参加者の皆さまに共有することで、今後のスタートアップ業界全体の全体の成長に少しでも貢献させていただきたいと考えております。

<概要>
開催日:2024年10月30日(水)
時 間:17:00~18:00 
形 式:オンライン(Zoom)
参加費:無料
お申し込み、詳細は以下のURLからご確認ください。
https://ubie.connpass.com/event/332853/



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