小川さん(日大)のイメージ

実業団や大学ではビッククラブの旭化成やSB食品の影響を受けているチームあるが小川さんはそのどちらでもなくNISSANが強かった時代の白水さんの傘下である。白水マフィアといえば日清のスター軍団がそうだし、両角速さんもNISSANに所属していた。
大学生の時、各大学がインターバルは何本くらいやって距離走はどのくらいのペースでやっているかというのは大体、共通の友人を伝ってなどして把握していたが、当時の日大の練習は少ないと感じていた。ただポイントの内容は少ないものの出すタイミングと調整がうまく、自分たちは強いんだと思わせてくれる声掛けがうまかった。
因みにもっと練習が少ないなと思ったのは法政大学で、当時の監督は成田道彦さんだったので同じNISSAN出身ということで通ずるものはあったのだと思う。
自主性を尊重してくれていたが、その中でも多くのことを教えてくれた。アドバイスをするタイミングがすごくよかった。
当時の日大の個性派集団を束ねているだけあって育て方についても一人一人違う接し方をしていたように思う。私自身も体育教員になるために日大を選んでいたので入学前に伸びしろを残すようなやり方ではなく4年間で全てやり切れるような競技生活にしようと言われた(当時の亜細亜の岡田監督のような考え方に近い)。結果的にはケガも多かったし、実業団に行く方向へシフトしたので思い描いていたような大学の競技生活ではなかったが、その中でも最善の指導をしてくれた。
あれから10年以上たっていて、大学陸上界のレベルも変わっているが小川さん自身も進化していると思うし、変化の激しい時代に現場の復帰退任の繰り返しも、ある意味プラスに働いているのでないかと思う。
日大の選手もトラックで好記録を出してきているし今後の活躍に期待したい。

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