ホームコートアドバンテージが勝敗を左右?B2上位4チームのホームゲーム勝率を分析
本日のトップ写真:藤本巧太選手(アルティーリ千葉。筆者撮影)
この記事を書いてから約1週間後になります。
B2リーグは最終節を終えてレギュラーシーズンの全日程を消化したこととなりました。プレーオフは5月5日からの開催となります。
東地区・西地区の優勝争いにおいて最終節起こったことは以下。
A千葉vs越谷→GAME1で千葉が勝ち、千葉が東地区優勝
佐賀が東京Zに勝ち、佐賀が東地区優勝
長崎が愛媛に1つ負け、千葉と越谷は1勝1敗
これに加えて3位およびワイルドカード争いの結果を踏まえると、B2プレーオフの出場順位は以下のようになりました。
アルティーリ千葉(東地区1位 / 二地区間1位)
佐賀バルーナーズ(西地区1位 / 二地区間2位)
越谷アルファーズ(東地区2位 / 二地区間1位)
長崎ヴェルカ(西地区2位 / 二地区間2位)
熊本ヴォルターズ(西地区3位 / 二地区間1位)
西宮ストークス(東地区3位 / 二地区間2位)
福島ファイヤーボンズ(東地区4位 / ワイルドカード上位)
青森ワッツ(東地区5位 / ワイルドカード下位)
この順位を元に決定したトーナメント表が以下です。それぞれの対戦カードにおいて「プレーオフ出場順位」が高い方のチームのホームで試合が行われます。
試合会場への長距離移動がない
自宅から試合会場に行け、自宅に帰れる
試合前後の練習環境の充実度
多く試合した慣れ親しんだ会場で試合ができる
ホームチームを応援する来場客の方が多い(例外もあり)
などの要素から、「ホームコートアドバンテージ」という言葉があるくらい、一般的にはホームゲームで試合を行うチームの方が有利とされています。
プレーオフ出場チームは今シーズンホームゲームでどれくらい勝てたのか?
対戦相手や怪我人の有無もシーズンとプレーオフでは異なります。なんなら佐賀バルーナーズに関してはSAGAアリーナの開業に伴い、シーズンでは試合したことのない新設のアリーナでプレーオフを迎えます。
とはいえひとつの見どころとして、今回は準々決勝のホームゲーム開催を手にした上位4チームのホームゲームでの勝率を調べてみたいと思います。
アルティーリ千葉(東地区1位 / 二地区間1位)
全試合:47勝13敗(勝率0.783)
ホームゲーム:24勝6敗(勝率0.800)
アウェイゲーム:23勝7敗(勝率0.7667)
千葉ポートアリーナ:15勝3敗(勝率0.8333)
アルティーリ千葉はB2のレギュラーシーズンを「東地区1位 / 二地区間1位」で終えたため、プレーオフで行う試合は全てホームの千葉ポートアリーナで開催することになりました。
アルティーリ千葉はホームとアウェイのゲーム差1。数字上ではホームとアウェイの差はほとんどなく、どちらでも強い。さらに千葉ポートアリーナの勝率はトータルの勝率を上回ります。
千葉のホームゲーム敗戦の内訳は以下。
11月5日:山形(大網白里アリーナ)
11月12日:長崎(千葉ポートアリーナ)
1月21日:愛媛(大網白里アリーナ)
1月22日:愛媛(大網白里アリーナ)
1月28日:青森(千葉ポートアリーナ)
4月23日:越谷(千葉ポートアリーナ)
千葉ポートアリーナでの勝率は高いものの、プレーオフに関しては少し状況が異なりそうです。
プレーオフ初戦で当たる青森ワッツとは千葉ポートアリーナで1勝1敗。準決勝で当たる可能性がある長崎ヴェルカとも千葉ポートアリーナで1勝1敗。両者イーブンに終わっています。
(熊本とは浦安で千葉の2-0。)
千葉ポートアリーナで負けたことがある相手とプレーオフで当たるのは良くないイメージを持つかもしれませんが、そこは大応援などのホームアドバンテージで払拭できればというところでしょうか。
佐賀バルーナーズ(西地区1位 / 二地区間2位)
全試合:45勝15敗(勝率0.750)
ホームゲーム:22勝8敗(勝率0.7333)
アウェイゲーム:23勝7敗(勝率0.7667)
レギュラーシーズンを「西地区1位 / 二地区間2位」で終えた佐賀バルーナーズ。プレーオフはファイナル(3位決定戦)でアルティーリ千葉と対戦しない限りはプレーオフ全ての試合をホームゲームで試合することができます。
佐賀もホームとアウェイの差はほとんどありません。ただ、準決勝で当たる可能性がある越谷アルファーズ・西宮ストークス共に佐賀はホームで2戦2敗ずつ(合計で4戦4敗)しているのは少し気になるかもところかもしれません。
ちなみに会場は新設のSAGAアリーナ。(おそらく)今回のプレーオフが興行では初の利用になり、当然佐賀バルーナーズがここで試合するのも初になります。
越谷アルファーズ(東地区2位 / 二地区間1位)
全試合:45勝15敗(勝率0.750)
ホームゲーム:24勝6敗(勝率0.800)
アウェイゲーム:21勝9敗(勝率0.700)
越谷市立総合体育館:16勝2敗(勝率0.8889)
レギュラーシーズンを「東地区2位 / 二地区間1位」で終えた越谷アルファーズ。プレーオフ初戦はホーム開催、準決勝以降は千葉・佐賀と当たるとアウェイでの試合になります。ホーム開催の会場はすべて越谷市立総合体育館です。
越谷はアウェイに比べてホームでの勝率が1割高く、中でも越谷市立総合体育館開催での勝率は9割近くと特筆すべきものがあります。
越谷が越谷市立総合体育館で喫した2敗のうち1つはプレーオフ初戦の相手である西宮ストークスですが、ホームの力を借りて勢いをつけていきたいところです。
長崎ヴェルカ(東地区2位 / 二地区間2位)
全試合:43勝17敗(勝率0.717)
ホームゲーム:23勝7敗(勝率0.7667)
アウェイゲーム:20勝10敗(勝率0.6667)
佐世保市体育文化館:4勝0敗
レギュラーシーズンを「東地区2位 / 二地区間2位」で終えた長崎ヴェルカ。長崎も越谷と同様、ホームの勝率がアウェイよりも1割高く、「ホームに強いチーム」と言えると思います。
長崎ヴェルカはプレーオフ初戦のみ、メインアリーナの長崎県立総合体育館ではなく佐世保市体育文化館で試合します。佐世保は長崎ヴェルカの練習場があり、おそらく選手も近くに住んでいて移動などは楽でしょうし、佐世保での試合は4戦4勝なので、会場に関しては良いイメージがありそうです。
まとめ
こんなこと言ったら申し訳ないのですが…、「差がある」って言っても1割なので、そこまでホームアウェイに差はなくて強いチームはホームでもアウェイでもしっかり勝てているという、身も蓋もない結論に至りました。
その中でもあえて差分を見出すなら以下になります。
A千葉:ホームアウェイ関係なく強い。特にポートアリーナで強いが、今シーズンのポートアリーナ3敗したうち2敗が青森・長崎。
佐賀:ホームアウェイ関係なく強いが、準決勝で当たる越谷・西宮ではホームで全敗している。新規開業のSAGAアリーナにも注目。
越谷:ホームで強い。特に越谷市立総合体育館で強いが、越谷開催で西宮と1勝1敗なのでどうなるか。
長崎:ホームに強い。初戦の佐世保開催は今シーズン全勝の舞台。
余談
この記事のタイトルは「ChatGPT」に考えてもらいました。
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