B2リーグレギュラーシーズンの結末を考えよう(首位争い編)
本日のトップ写真:イバン・ラベネル選手(アルティーリ千葉。筆者撮影)
はじめに
こんにちは、あべたんです。
プロバスケットボール・Bリーグの中でもB2リーグのレギュラーシーズンは残すところあと1節(2試合)となりました。
シーズン全60試合のうち58試合を消化してもなお、東地区・西地区共に優勝が決まっていない大接戦時代。地区優勝チームの決定は、残り2試合の結果に託されました。
残り2試合、どうなればチームは優勝できるのか。また、プレーオフの組み合わせはどうなりそうなのか。
以下のような頭イカれた思考に陥らないためにも、ここで整理できればと思います。(以下のツイートの内容は完全に誤り)
なお、この記事ではB2リーグ東地区・西地区の優勝争いと、プレーオフベスト4の組み合わせに触れます。
※レギュレーションでは「勝率」が用いられますが、B2リーグはここまで全試合を開催しているため「勝数」を比較しても同じ結果になります。この記事では分かりやすさを重視&今週末の試合が中止にならないものとし、「勝数」をベースに順位を検討します。
東地区の優勝争い
状況のおさらい
ラスト2試合を残しての順位はこちら。
この時点で既に東地区優勝はアルティーリ千葉、越谷アルファーズの2チームに絞られています。その差2ゲーム。
普通であれば残り2試合・2ゲーム差はこれまでの勝率を鑑みると「ほぼ千葉の優勝」と言えたのですが、最後の2試合は「千葉・越谷の直接対決」となりました。
ここからは
千葉が1試合でも越谷に勝利した場合
越谷が千葉に2連勝した場合
上記の2パターンに分けて考えてみます。
先に結論
結論としては、
2試合のうち千葉が1試合でも勝つ→千葉の優勝
越谷が千葉に2連勝する→越谷の優勝
となっております。
1. 千葉が1試合でも越谷に勝利した場合
千葉が越谷に1試合でも勝利した場合、その時点で千葉の東地区優勝が決定します。
リーグ戦の順位決定方法は「勝率」であり、千葉の勝率が47/60以上だと越谷を確実に上回ります。
2. 越谷が千葉に2連勝した場合
越谷が千葉に2連勝した場合、越谷アルファーズの東地区優勝が決定します。
勝敗数では、千葉・越谷が46勝14敗で並ぶことになります。
勝率で並んだ際の順位決定方法として、最も優先順位が高いのは「当該クラブ間の試合における勝率」です。
ここまでの千葉・越谷の対戦成績は2勝2敗のイーブン。
そのため、最終節で越谷が千葉に2勝すると、千葉・越谷の直接対決の成績は「千葉 2 - 4 越谷」となり、越谷アルファーズの東地区優勝が決定します。
まとめ
4月22日(土)の試合で千葉が勝てばその時点で優勝。仮に22日の試合で越谷が勝つと、23日のシーズン最終戦は「千葉と越谷の勝った方が優勝」という激アツマッチが実現します。
もちろん、22日の試合も「勝てば優勝の千葉」「もう後がない越谷」の試合で白熱すること間違いなし。
「最終節の直接対決で優勝が決まる」というのはBリーグはもちろん、プロスポーツに広げても多くはない事象だと思います。そんな見逃せない試合、ぜひ現地で味わってみたいものですね!(PR)
西地区の優勝争い
先に結論
結論から言えば、佐賀が圧倒的に有利と言えます。
佐賀が2試合のうち、1試合でも勝てば優勝
佐賀が2戦2敗かつ長崎が2戦2勝の場合のみ、長崎が優勝
解説
ラスト2試合を残しての順位は以下。
この時点で西地区の優勝争いは佐賀バルーナーズと長崎ヴェルカの2チームに絞られています。その差1ゲーム。
最終節は佐賀と越谷の直接対決ではありません。佐賀と長崎の直接対決は6試合全てを終えて、「佐賀4 - 2長崎」で佐賀が長崎に勝ち越しています。
そのため、佐賀と長崎の勝率が並んだ場合は佐賀の優勝となります。そのため、
佐賀が2試合のうち1試合でも勝てば優勝
佐賀が連敗、かつ長崎が連勝した場合のみ長崎の優勝
となり、佐賀が1つ勝つか長崎が1つ負けた時点で佐賀の優勝。いわゆる「マジック1」の状態で、現状では「佐賀がかなり有利」と言えると思います。
ちなみに、最終節の対戦相手は佐賀がアースフレンズ東京Z、長崎が愛媛オレンジバイキングスとなっています。
B2プレーオフ、ベスト4組み合わせの行方
B2プレーオフのトーナメントの配置は、「プレーオフ出場順位」によって決まり、それは以下の要素などによって定義されます。
自地区内の順位(地区内1位~3位)
地区内同順位チーム同士の順位(二地区間順位1位2位)
ワイルドカード上位・下位(地区4位以下の勝率)
それを表にしたものが以下です。
現時点で確定しているのは「熊本ヴォルターズ(西地区3位 / 二地区間1位)」のみです。あとは最終節の結果次第となりました。
ここでは、千葉・越谷・佐賀・長崎が入る可能性がある
自地区1位 / 二地区間1位
自地区1位 / 二地区間2位
自地区2位 / 二地区間1位
自地区2位 / 二地区間2位
について考えていきたいと思います。ここで重要なことは「シーズンの勝率よりも地区内の順位の方が優先度が高い」ということです。
たとえば、東地区2位チームが西地区1位チームより勝率が高かったとしても、この2チームで試合する際は西地区1位チームのホームゲームとなるのです。
今回で言うと東地区2位チームが西地区1位チームの勝率を上回る可能性があるため、注意しなければなりません。
自地区1位の行方:東地区の1位は二地区間1位
最終節2試合を除いた勝敗数は以下のようになっています。
この時点で、東地区の優勝チームは46勝以上することが確定しており、佐賀・長崎は共に46勝には届かないため、東地区1位のチームは「二地区間1位」になることが分かります。
同時に、「自地区1位 / 二地区間2位」には佐賀・長崎の勝率が高い方が入ることになります。
自地区2位の行方
西地区2位チームの勝数は44勝以下に限定されるため、既に千葉が46勝・越谷が44勝している状態では
越谷が千葉に2勝→千葉が「自地区2位 / 二地区間1位」
千葉越谷が1勝1敗→越谷が「自地区2位 / 二地区間1位」
千葉が越谷に2勝→越谷と西地区2位チームの勝率を比較
ということになります。仮に越谷と西地区2位チームの勝率が並んだ場合は、
越谷と佐賀の対戦成績:2勝2敗、得失点差で佐賀がリード
越谷と長崎の対戦成績:2勝2敗、得失点差で長崎がリード
となり、西地区2位チームに分がある形となります。「千葉が越谷に2勝した場合」のみ、東地区2位が二地区間2位になる可能性がある、ということです。
基本的には
東地区1位のチームは二地区間で1位で確定
東地区2位のチームも二地区間で1位になる可能性が高いが、越谷が2連敗すると二地区間でも2位になる可能性が上がる。
というのが現状の認識です。
また、「自地区2位 / 二地区間2位」チームがプレーオフ初戦で熊本ヴォルターズと対戦することは既に決定しております。
〆の文章書こうとしましたが、疲れたのでこの辺で終わりにします。最後まで分からないB2リーグ。最終節は千葉vs越谷以外にも西宮vs福島などのカードが組まれており、順位は最後まで動きそうです。
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