(5038)eWeLL_2023.12_3Q


事業概要

訪問看護向けの電子カルテ作成支援ツール『iBow』を提供している。
また、請求業務に関する代行業務も行っている。

トレンド・指標

上場間もないため、チャート面での判断は不可能。
2023.12月に2分割を実施。
現在の株価は2,011円。(分割考慮後の公募価格:850円、初値:1,955円)
今期業績予想に対してPER:47.4倍、PBR:21倍となっています。
(参考)エス・エム・エスはPER:34.44倍、カナミックネットワークはPER:19.95倍
配当金:10円。株主優待:なし。配当利回りは0.5%。

セグメントごとの状況

・クラウドサービス(89.5%)
 「iBow」は月額1.8万円で利用でき、訪問1件あたり100円を追加徴収する料金形態となっている。(看護報酬は1件8600円)
 サブスクビジネスであるため安定した売り上げが見込めるほか、顧客の訪問件数の増加により客単価の増加も狙える。導入当初は、1人1日3件程度が最大6件にまで拡大できる。(それ以上は物理的に難しいため、それ以上は人員の増加による単価増になる。)
 季節性の要因は特になく、既存顧客の効率化に加えて新規開業したステーションの売り上げ(-閉鎖ステーションの売り上げ)が徐々に積みあがっていく構造となる。
 電子カルテサービスである「iBow」の他に、「iBow レセプト」(最低利用料7,000円の従量課金)、「iBow KINTAI」(無償)がある。
 また、システムの利用料が売上のため原価を抑えることができ、売上総利益率は81%とかなり高い。

・BPOサービス(9.6%)
 レセプト請求の事務管理代行サービス。
 顧客総売上高の5%程を利用料として徴収している。(最低利用料100,000円)介護・医療保険の知識が必要となる事務のため、知識豊富な事務員を確保できない場合に利用されている。
 事務管理代行サービスではあるが、売上総利益率は60%と高め。

・その他(0.9%)
 「iBow」の導入に合わせた顧客のタブレット端末の導入による通信キャリアからの代理店インセンティブ。
 おそらく、営業外利益に計上されているもの。

3Qサマリー

3Qの業績は、売上高14.9億円、営業利益は7億円となりました。
このタイミングで増配が発表されましたが、通期業績予想は、前回の修正時から据え置いています。
新規ステーションの開業には3か月ほど期間を要することを踏まえると、会社予想とほぼ同額での着地が予想されます。

今後の成長性について

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