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(7320)日本リビング保証_2024.6_1Q


事業概要

住宅設備の延長保証会社として創業 し、現在は、保証、金融、オペレーションとデジタルを組み合わせたソリュ ーションを通じて、住宅や住宅設備等の暮らしの資財の価値を最大化す るワーステックカンパニーとして事業を展開している。

トレンド・指標


2021年11月まで上場来高値を更新し続けていたが、その後のグロース株の叩き売りにつられて高値からは1/3近くまで下落。その後反発し、上昇傾向に戻りつつあったものの、直近の株価は1Qで上方修正を発表した直後の11/13の3,465円を高値とし移動平均線近辺まで下落している。
現在の株価は、2,812円。
今期業績予想に対して、PER:18.8倍、PBR:6.5倍。
その他金融業種の平均PERは11.3倍であるため、やや高い水準にあるように思えるが、会社によって家賃や住宅ローンなど対象が様々なので単純比較は困難である。
配当金:10円。株主優待:なし。配当利回りは0.35%。

直近の四半期決算

・HomeworthTech事業
 売上高はYoY+23.5%の6.29億円。営業利益はYoY+455.9%の0.23億円。
・ExtendTech 事業
 売上高はYoY+44.8%の4.53億円。営業利益はYoY+76.0%の2.25億円。
会社全体としては、売上高はYoY+32.7%の11.08億円。営業利益はYoY+96.6%の2.61億円となっている。

1Qの発表と同時に中間決算の上方修正を行っているが、通期は据え置いている。
修正理由は、「各種業務効率化への取組みが 想定以上に進展していること。」としており、売上高は据え置き、営業利益を+15.4%修正しましたた。

進行期決算予想について

中間決算の修正理由は費用の抑制であり、通期を通して影響しそうな内容ではあるものの、元々の決算ハードルが少し高めに設定されているのもあり、会社予想と比べて営業利益がやや上振れる程度の着地になるのかなと想定しています。
なお、前期は会社予想比で減収減益でしたが、ExtendTech事業で半導体不足の影響を受けたこと。HomeworthTech事業で期初計画に比して費用増加の影響があったことがあります。
どちらも今のところは今期には影響が出ていないので、ある程度会社予想を信頼していいものと判断しています。
なお、四季報は今期予想を強気に出しており、営業利益を会社予想比+17%の9.9億円としていることには注意が必要である。

中期計画について

2026.6期までの計画として、2023.6期から売上高+90%、営業利益+97%を掲げています。
そのためには、3期連続で売上高+24%の成長が求められます。
HomeWorthTech事業のKPIとして保証契約残高がありますが、ここ2年は+20%前後伸びになっています。原価に相当する前払保険料については、保証契約残高の約63%で安定して推移しています。
ExtendTech 事業については、現在再生可能エネルギー関連が70%近くを占める規模となっていますが、GIGAスクールなど大型のスポット案件の影響により左右される側面があるため、期ごとに大きくブレた業績になります。

HomeWorthTech事業の住宅設備延長保証サービスは、保証期間による分割計上であるため、実際の伸びの反映が後ろにズレる特性がある中、建物保証や住宅以外の保証サービスで高い成長を維持できるかにはやや疑問があります。(その中で、人材採用による費用増を賄いつつ営業利益率を引き上げる点もどこまで達成かのなのでしょうか。)
とはいえ、ビジネスモデル的に先行的にキャッシュを得られる点(それを利用して営業外利益を伸ばせる点)や、ビジネスモデルの特性から一定の売り上げ規模に達すると、利益率が改善する点は評価できるでしょう。

評価や目標株価

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