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コーヒー屋さんでの体験からレコードプレイヤーを買った話

昨年5月に高崎のwarmthというコーヒー屋さんに行ってきました。warmthさんは浅煎りコーヒーが美味しいのはもちろんのこと、notneutralのカップを使っていたり、Aillioの焙煎機を使われていたりと、お店で使われている道具もワクワクしたことを覚えています。

お店は、古い建物とリフォームによる清潔感、新しいコーヒー道具と古い街並みなどの古いものと新しいものが融合した感じが心地よかったです。お店にはたくさんのレコードがあり、僕が伺った時はユーミンの曲がかかっていました。ユーミンは両親に影響されてよく聞いており、東京から来たかいがあったなぁと思いながら美味しいコーヒーを飲みました。

warmthさんでのレコードと美味しいコーヒーの体験に魔法をかけられてしまった僕はレコードが欲しくなりました。しかし、レコードを買いはじめると沼だろうぁなんて思ってしまい、中々買えず半年以上経過していました。

年末年始のお休みで時間ができた結果、warmthさんでの体験が頭によぎり悶々とした気持ちを抑えられなくなった僕は、YouTubeでレコードプレイヤーの動画を見ました。レコードを聞くには、レコードプレイヤー以外にも機械が必要なのですが、動画ではわかりやすく説明されています。

動画を見た僕はふんぎりがつき、レコードプレイヤーを買いました。オーディオテクニカのAT-LP60XBTは2万2千円ぐらいで買えるレコードプレイヤーでBluetooth機能がついています。

渋谷のタワーレコードで、スピッツ、さとうもか、宇多田ヒカルのレコードの新譜を買いました。最近はレコードブームでCDの作品をレコードで出すアーティストもいるのです。スピッツは以前からLP版を出しています。

レコードの実物を手に取ったことは今回が初めてで、大きいジャケットがとても美しく歌詞カードも作品のように感じられました。ずっしりとした重さもまた楽しいものでした。

ワクワクする気持ちでレコードを自宅のスマートスピーカーとBluetooth接続し、再生したところ、喜びも束の間僕は後悔しました。レコードプレイヤーから高い不快な音がするのです。後から知りましたが、これは針鳴きと呼ばれる現象です。レコードプレイヤーは、レコードに針が接触することで再生できるのですが、この仕組み上針から高い小さな音がするのです。針をレコードに当てる強さを調整できるレコードプレーヤーであれば調整ができるようですが、僕が買ったAT-LP60XBTは針圧の調整はできません。

針鳴きは高く小さい音なので、レコードプレイヤーを遠くに置いてBluetoothスピーカーから楽しむ生活をしばらく過ごしていたのですが、今度はスピーカーが気になるようになりました。というのも、音質でのアナログの良さがわからなかったのと、アナログな音をBluetoothで聴くことはどうなんだろうという気持ちが湧いてきたのです。

色々と調べたところ、AirpulseのA80というスピーカーがある程度のマニアでも満足できるクオリティであること、アンプ内蔵なのでA80だけを買えば良いこと、テレビとの接続やBluetooth接続も対応していることがわかりました。安くない買い物でしたが、えいや!と購入しました。

A80とAT-LP60XBTはアナログ入力のケーブルで接続するだけで使えます。レコードを再生したところ、お店で聞くようなクオリティの音だなと感じました。今まで聞こえなかった音が聞こえた感覚がありました。針泣きも気にならなくなりました。理由はよくわかりませんが、スピーカーから出る音の総量が多いために気にならないのかなと想像しています。針泣きに困っている方は、良いスピーカーで再生してみるといいかもです。A80によって、レコードの音楽がとても楽しいものになりました。

A80はTVと接続したりスマホとBluetooth接続しサブスクの音楽をかけて楽しんでいます。僕はサッカーのTVゲームをよくやりますが、ボールを蹴るボッという音が鮮明に聞こえるなど迫力が増しました。

最近は良いBluetoothスピーカーがたくさんありますので、すでにお持ちの方はAT-LP60XBTを買うだけでレコードを始められます。僕は、レコード沼に落ちすぎないように気をつけながら、もう落ちてしまったコーヒー沼を楽しみたいと思います。

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