日記 2024.6.9

久しぶりにちゃんとしたお休み。横浜トリエンナーレの最終日だったので
パートナーといっしょに横浜へ。午前中から行こうと思っていたけれど、案の定起きられずお昼から向かった。

素人の乱は見逃せないと思っていたけれどまずは横浜美術館から見にいく。ネガティブな感想をSNSで見ていたのでどうかなと思ったけれど、たしかにエントランスなんかは作品が多すぎる印象は与えたけれど、進んでいくにつれてキュレーションが非常に冴えていると感じていった。有名な作家を並べるとか、決まっている展示物にあとから文脈を与えるではない、「キュレーシン」を見た気がする。もともとその作品が明言していない見方でも、並べ方によって新しい側面が見えてくる、そんなかんじ。それがキュレーションテーマのもとに存在していて、個々の作品をこえた空間全体にある状況が生まれている。
繰り返し出会うトマス・ラファのデモの映像を見る自分が、館内をめぐるなかで変化していっているのを感じたり(異国の映像を通してわたし自身を定点観測しているようだった)、具体のベルの作品が難民の置かれている環境と結びついて見えてくることとか、最新の作品と歴史上の作品の応答関係とか、全体でひとつのエコシステムができていたように思う。

そうした緻密なキュレーションに対して、状況を人間に委ねるという意味でもう二つの会場はあったのかなと思った。最終日で、素人の乱の松本さんや途中でやめるの山下さんがトークをしていたり、素人の乱コミュニティと思われる人々が会場外で音と光を発していたりと、計画や予定ということばでは説明できない状況が生まれていたからなおさらそう思ったのかもしれない。中国の、カンフーのふりをして集会しているコレクティブもよかった。
そのぶん、銀行とBaknartに展示されていたその他の作品(3Fの庭師の映像や、Bankartのペッパー君など)は、ちょっとよくわからなかったな。

その足で野毛に歩いて行き、立ち飲み屋で夕食。ぴおシティを目指したけれど20時過ぎではもう入れないお店が多かった。二軒目は韓国料理へ。鶏白湯の鍋がおいしかった。
帰宅すると0時近くでものすごく眠い。シャワーは翌朝にして眠った。

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