日記　2023.7.25

朝食はパンにマーガリンを塗って食べた。食パンほど値段に比例する食べ物はないと思う。ヤマザキの安い食パンは、機能やかたちとしては食パンだけどあまり味がしない。概念としての炭水化物を食べているようなかんじがする。ジャムやコーヒーとの組み合わせでやっと「味」体験になる。

昨晩も2時くらいまでパソコンに向かっていた。一回寝ようとしたけど、やりかけのことをやりきったほうがいいと思いできるところまでやった。今朝は、それの続き。執筆に限らず、作業はだれと共有するものなのか、だれをつくっているものなのかをどのように自覚しているかで視野が全然変わってくる。だれの続きを書いているのか、など。切り離された感覚を覚えるなかではことばに血が通わず、遅々として進まない。とはいえたたきになるものを書かないとやりとりの出発点にもならないから、どうにか書く。

そのまま日中は仕事をしていたんだと思う。一昨日のことなのによく覚えていない。16時くらいには1時間くらい仮眠を取った。
お昼にはレタスチャーハンを作って食べた。

18時には早稲田へ。演劇博物館の展示に関連した佐藤信さんのトークを聞きに行った。「劇場は観客のものだ」という前提も明瞭だし、そのうえで「観客がなぜ劇場に来るのか、ここには明かせない恐ろしいものがある」という話も考えさせられた。演劇の意味や価値を考えるときに真っ先に解明したり、ことばを当ててしまいたくなるものをあえて謎のまま残しておくのは、いい。

早稲田の学生飯を横目に帰宅し、レタスチャーハンの残りを食べた。職場で貰ったシャンパンを開けて、一口飲んだ。