日記 2023.3.24

昨日のうちにスライドが終わらなかったので、朝から続きに取り組む。朝ごはんは、冷凍庫にあった炊飯に失敗したお米をおかゆにしたものと昨日の味噌汁のつづきを食べる。おかゆならと思ったが、それでも芯が残ってぼそぼそしていておいしくなかった。おいしくないものは士気を下げる。鍋にも目一杯こげついた。

午前いっぱい、がしがしとスライドを作り続ける。聞く人の前提に合わせて、時系列を崩してより主題がわかりやすいように構成を変えるなどした。こういうとき、使い回しがきくスライドの作り方をしていくと一度つくったスライドのリサイクルでいけることもあるんだろう。毎度、一回きりのためのスライドをつくることはあまり経済的でないが、どうしたら使いまわしやすいのかよくわからない。そのことを
考える時間もうまく取れていない。

なんとか終わらせ、洗濯も済ませ、おいしくないおかゆの続きを食べて練馬に出かける。開始時間を30分勘違いしていたため遅れそうだった。
集まっていたのはスーツを着た学生さんや役所の職員さんなど。フランクな出で立ちの自分は浮いている気もしたが、浮いていてもいいだろうとも思った。
年を取るごとに人前での発表が緊張するようになってきた。緊張する必要なんてないのに。緊張するだけならいいが、そういうとき、頭のなかで話の筋が組み上げにくくなり、まとまりがないような話になってしまうことがある。全文台本にすればいいかもしれないがそれはコストがかかるし、できれば人前でも頭が回るようになりたい。慣れなのだろうか。

どちらかというと質疑応答のときのほうが自然に話せる。し、質問されることは嬉しいことだと思うのでほかの人の発表に対してもできるだけ質問をするようにした。スピーチよりも対話のほうが好きだ、やっぱり。
大きなテーマは「景観」だったが、改めて景観の捉え方について考えることができてよかった。アカデミックの持つ狭く掘り下げる手つきと、生活やまちそのものの横断性とが絡み合っていくと、研究がよりアクチュアリティを持つなとも感じた。

解散後、わたしたちの活動を題材に卒論を書いてくれた学生さんとお茶をする。あらためて「観光」について考える時間で楽しかった。
以下、話したことのトピック。

パブリック化=観光コンテンツ化
パブリック化はパブリックアートから取ってきた
より伝わるような工夫をしていったこと
いつでも楽しめること
オーバーアマガウ
観光概念の拡張
古い観光=観光地と購買
聖地巡礼、もともとないものを外から付与する
アート自体がコンテンツか、コンテンツを伝える・翻訳するものとしてのアートか生活と観光の境目
観光の終わり
ワーケーションという不思議な行為
日常側の変化
環境の新鮮さはどこで潰えるのか
生活のリアリティとまちづくり活動のギャップ
「面白さ」の過剰供給
疲れ切っている人はまちに興味ない
アテンションの取り合い
シャットアウトまちづくり
シャットアウトしてもいいと思えるような環境づくり
押し付けない発信
興味を持ってきた人を大事にする
生き延びるという一大プロジェクト
サバイバル能力をあげる
お金になる路線か、完全なる趣味か

帰宅すると、どっと疲れが出る。なんとなく最近、暗闇のなかを走っているような感じがして、そのことによる疲労がある気がする。
思い立ってパートナーと一緒にレンタカーで芝公園へ桜を見に行く。東京タワーに照らされた桜はきれいだったけど、雨の都心部を抜けていくのはそれはそれでやはり疲れた。できるだけ疲れを出したくなかったけど。

明日も朝早いので、0時過ぎに就寝。

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